トップページ >> 緊張型頭痛の症状 - 記憶力低下と偏頭痛の併発 -

緊張型頭痛の症状 - 記憶力低下と偏頭痛の併発 -

ここでは「緊張型頭痛」の症状について見ていきます。
まずは一般的に言われている症例をまとめてみました。

  • 後頭部を中心に、頭全体が締め付けられるような鈍痛
  • 重頭感
  • ひどい肩こり
  • 首筋の張り、首の付け根にまで及ぶ痛み
  • 凝り
  • 体が冷える
  • ふわふわしためまい
  • 眼精疲労を伴う
  • こめかみが締め付けられるように痛む
  • 吐き気や嘔吐はあまりみられない
めまい

「緊張型頭痛」は記憶力低下に関係があるの??

多くの質問サイトで、「緊張型頭痛」の患者さんの記憶力の低下に関する相談を見かけます。
実際、考えられない・言葉が出ない・思った通りにいかない、といった症状を訴える方もいらっしゃるようです。
「緊張型頭痛」とこれらの症状は関係があるのでしょうか。

これにも自律神経が深く関わっているようです。
おさらいですが、自律神経とは、生命活動の維持や調整を行っている神経で、交感神経(活動中・緊張している時・ストレスを感じている時に働く神経)と副交感神経(休息・睡眠などリラックスした状態に導く安静の神経)があります。
このふたつの神経がバランスよく働くことで健康が保たれ、私たちは日々生活をしています。

自律神経失調症とは、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れたときに起こる症状で、めまい・ほてり・冷え・だるさ・倦怠感・微熱・不眠・起床困難・力が入らない・立ちくらみ・体温の頻繁な変化・発汗など、様々な不調、そして緊張型頭痛や偏頭痛、情緒不安定や集中力・記憶力の低下といった神経症状を伴う場合も多いようです。
自律神経失調症から起こる症状として、「緊張型頭痛」に伴う記憶力低下も起こる可能性があるということですね。

記憶

では、「緊張型頭痛」と偏頭痛、良くセットで耳にするし、ここにも一緒に出てきましたが、違いは何なのでしょうか。
偏頭痛の特徴は次の通りです。

《偏頭痛》
  • 血管が拡張することで起こる。→つまりはストレスから解放されてホッとした時に起こりやすい。
  • 週1~2回から月1~2回と間欠的に起こり、ズキズキ、ドクドクと脈打つような痛みがある。
  • 頭の片側に起こることが多い。(両側の場合もある)
  • 吐き気や嘔吐を伴う場合も多い。
  • 頭痛の際、光や音に敏感になる。(光が眩しかったり普段は気にならない程度の音をうるさく感じるなど)
  • 目の前にギザギザしたりフラッシュのような光が現れたり、視野の一部がぼやけて見えにくくなるという前兆があるケースも。

それに比べて、「緊張型頭痛」の症状は、前項にもあるように、血管が収縮したとき(緊張・ストレス時)に起こる・筋肉が緊張・収縮が原因で、ぎゅーっと締め付けられる重苦しい持続性のある痛み方・後頭部を中心に頭全体が痛む・吐き気はあっても嘔吐することは少ないものです。

「緊張型頭痛」と偏頭痛の併発!!

「緊張型頭痛」だと思っていても吐き気や嘔吐を催したりと、偏頭痛と「緊張型頭痛」の両方を頻繁に併発する人も多いようです。

一般的に、偏頭痛だけの症状ですと頭痛の無いときは頭がすっきりしているのですが、「緊張型頭痛」との併発になると、頭が重く痛む症状がずっと続いてしまいます。
前項にもありますが、患者さんに訴える症状だけで頭痛の種類を判別することは難しく、両者の移行型や中間型と考えられる頭痛が存在するようですので、「この頭痛はどの頭痛だ?」と追求することよりも、日常からストレスの発散・自分にあったリラックス方法を見つけて実行・体操をして血流を良くし筋肉の緊張をほぐすなど、生活習慣の改善などで予防すること、あとは実際に痛みが出てしまった時の対処法が大切です。

「緊張型頭痛」の予防・対処については、別項で詳しく見ていきましょう。

変形性頚椎症と「緊張型頭痛 」変形性頸椎症と「緊張型頭痛」は密接な関係にあります。
変形性頸椎症とは、どんな症状なのでしょうか。
まず、頸椎とは、簡単に言うと「首の骨」で、7つの骨でできており、生物にとって重要な頭を支えています。
寝ている時以外はずっと頭を支えており、変形頸椎症とは、負担の続くこの頸椎が経年劣化で徐々に痛んでくる状態を言います。
主にしびれや筋力の低下、神経圧迫による頸部(首)の痛みを伴い、この首の痛みが周辺の筋肉に緊張状態を起こし「緊張型頭痛」を誘発すると考えられています。

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