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妄想型統合失調症を理解する4つのポイント

妄想型統合失調症というものが統合失調症の中であります。
文字通り妄想を主軸とする統合失調症です。
この妄想型統合失調症には特徴があります。
ただ、妄想型統合失調症であるが故の治療のしやすさなどもあるのです。

1.妄想型

統合失調症には連合障害や自閉などの基礎症状があります。
妄想型統合失調症にはそうした基礎症状が目立ちません。
幾つもの症状が集まってできているのが、統合失調症の特徴なのですが、そうしたものに当てはまらないわけですね。
そのため、比較的統合失調症の中では軽いものであるともいえます。

妄想や幻覚が症状の中心です。
妄想によって日常生活に影響が出たり、幻覚によって日常生活を送れなくなったりします。
そうした妄想や幻覚が中心というのは、多数に渡って症状が出る一般の統合失調症に比べると扱いやすいものといえますが、その分集中して症状が出るものでもあるのです。

妄想というのは、被害妄想であったり、自分に危害が与えられるのではないかという妄想であったり、その他訳のわからない妄想であったりします。

また、幻覚は体感幻覚などの体で感じる幻覚が多いです。

2.発症時期

統合失調症はかつて早発性痴呆症と呼ばれていました。
それは思春期から青年期に発症する事が多かったためです。
今では精神疾患とされていますが、昔は痴呆症として扱われていたわけですね。
確かに痴呆症といわれる認知症は様々な精神疾患に似た症状が出ます。
認知症は自分がこの世から居なくなることの恐怖に耐え切れず起こる病とされており、精神疾患を誘発しやすいのです。
しかし、統合失調症と認知症は全然違います。

そして、妄想型統合失調症はもっと違います。
30代以降の比較的遅い発症が特徴的であるとされているのです。

30代以降といいますと、かなりの年齢です。
そんな時期に精神疾患になるというのも、珍しいと思うかもしれませんが、やはり仕事などで疲れた人生においてそうした精神疾患になるのは不思議ではありません。

遅い時期に妄想という厄介な症状に特化した統合失調症にかかるというのは、非常に厄介なものであり、社会生活を送る上で障害となるものです。

3.治療方法

薬物療法に比較的有効とされています。
普通の統合失調症よりも薬物治療が有効的とされており、比較的完治に近い形に持っていくのも早いといわれています。

統合失調症の基本は投薬治療ですが、それが有効的とされていれば、早く症状が安定するという事も考えられます。

4.妄想型統合失調症になると

妄想型統合失調症になると妄想などが激しくなり、自分は誰かに狙われているといったような妄想が止まらなくなります。
そして、30代以降から発症するという事で、年齢的に成熟した時期であり、自分が精神疾患になったという事が自分で認められないという事も十分に考えられます。

投薬治療などが有効であるのと同時に、そうしたプライドや妄想などから精神科に通いづらくなるという側面もあるのです。

そのため、治療が遅れ、症状が悪化してしまいます。

どんな病気でもそうですが、病気になって治療を始めるまでの時間が長ければ長いほど、治療が困難になってきます。
そうした事情から妄想型統合失調症は治療が困難になる可能性が高い病気であるといえるのです。

もしも、自分が訳のわからない妄想に憑りつかれていると思ったり、幻覚を見たりするようならば、今直ぐに病院に向かってください。

そうすれば、最悪の事態を避けられるかもしれません。

さいごに…

妄想型統合失調症には様々特徴があります。
その特徴を上手く把握して、自分有の治療法を確立する事が重要となってきます。
まずは妄想型統合失調症を知ってください。
そして、自分に当てはまるようならば、早期に治療を行ってみてください。

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