偏頭痛と治療 (3)
つらい偏頭痛の症状を治療するには、いくつかの手段があります。
もともと偏頭痛は、その症状をさすものであって、”持病”という状態で表現するのが適切でないとする立場もあります。
たとえばその症状を軽快させるためにはどのような薬が適切であるのか、市販薬は効果があるのかなどの解説を、この記事では行います。
偏頭痛で処方される薬は?
偏頭痛を訴えた際に、最もよく処方されるのが「トリプタン系」と呼ばれる薬剤です。
服用薬として多いのは「イミグラン」と呼ばれる薬剤で、こちらは頭痛が起こってから早期に飲むことで効果を発揮します。
トリプタン系以前によく処方されていたのは「エルゴタミン系」と呼ばれる薬剤で、「クリアミンA」などが有名です。
こちらは現在でも、トリプタン系薬剤であるイミグランで充分な効果が得られないときなどに使用されます。
また、鎮痛以外にも、偏頭痛でよく見られる付随症状として吐き気がありますが、この吐き気を改善するために、「プリンペラン」が処方されることがあります。
市販薬ではどのようなものを用いる?
では処方薬ではなく、市販薬ではどのようなものがあるでしょうか。
これは薬局やドラッグストアなどでも販売されているものでいうと、「バファリン」として有名なアスピリンや、ロキソニンなどの薬剤が有名です。
これらの市販薬は、処方薬として用いられるトリプタン系やエルゴタミン系薬剤が副作用により使用不適である場合、もしくは、偏頭痛の程度が軽い場合などに使用されます。
しかしながら、これらの鎮痛剤は痛みを抑制する効果がある一方で、あまり頻繁に使用していると薬物性頭痛を引き起こす可能性があることが指摘されているため、使用する頻度や薬剤の強さは注意が必要です。
漢方は偏頭痛に効果がある?
かつて漢方薬といえば、滋養強壮や体力回復など、いわゆる「気休め」という位置づけが強かったものですが、最近では漢方療法や東洋医学として、医学の中でも注目を集める研究内容とされています。
とくに神経系の疾患・不調に対しては漢方療法の成果が目ざましいとする見解もあり、偏頭痛に対しても漢方よるアプローチを行っているケースもあります。
偏頭痛に用いられる漢方としては呉茱萸湯が有名であり、イミグランなどの処方薬で改善しなかった偏頭痛が、呉茱萸湯によって軽快したという症例もあります。
どちらの治療法を用いるかは、体質や生活習慣なども検討し、主治医との相談の上で決めるのが良いでしょう。
偏頭痛に効くツボは?
漢方などの東洋医学への注目が高まるにつれ、鍼灸やツボ治療への注目も高まってきました。
偏頭痛によく効くツボについては、いくつかの場所が知られています。
まずは、完骨と呼ばれるツボで、これは耳の後ろの骨の膨らみ、そしてその下にある天容。
目の下にある瞳下りょうや承泣。
手首の関節より腕側にある外関などがそれです。
ツボマッサージを行うのは良いのですが、肝心なのは、痛いからといって頭やこめかみなどを直接マッサージしないことです。
偏頭痛のときにこめかみを強く押さえたりしてしまうと、かえって痛みが増してしまう危険性があるためです。
偏頭痛の人が入浴するときに注意すること
入浴は、身体を温めるだけではなく、様々な疾患や身体症状を緩和・改善するのに有効だということが、最近では注目されています。
確かに、身体を芯から温めることで、身体の冷えによる症状、たとえば肩こりや風邪などの症状を避けることができるほか、疲れを癒やす効果があることは間違いがないでしょう。
では、偏頭痛にも入浴が同様に効果的なのかということが気になります。
実は偏頭痛の場合には、熱いお湯に浸かる行動はかえって頭痛の症状が増してしまう危険性があります。
偏頭痛の痛みが脳内血管の異常収縮によって起こるとする血管説の立場で考えると、それも納得できることです。
そのため、偏頭痛の症状が出ている時には特に、入浴は避けるのが良いでしょう。
また、入浴する際にはぬるめのお湯に入る、水分を充分にとるなどの注意が必要となるでしょう。
『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
いくつかおすすめの商品はあるのですが、いくつも紹介すると皆さんも混乱すると思いますので、このページでは、私が厳選した商品を紹介させていただきます。
それは、『ずきしらずの実』という商品です。
皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。
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