トップページ >> てんかんの年齢 >> てんかんの発症年齢(時期)は種類によって同じような傾向がある

てんかんの初発を年齢別に見ていきましょう

てんかんの発症時期はそれぞれの種類によって同じような傾向を持っています。
これを年齢依存性てんかんといい、発症年齢は新生児期、乳児期、幼児期、学童期までの段階で発症しやすい年齢がある程度まとまっています。

7割以上は3歳未満に発症することが知られており、この時期までにけいれんの起こしやすさを示すけいれん準備性が年齢的な変化することと関係していると考えられています。
けいれん準備性は新生児には低く、その後急速に増加し、2歳ごろにピークに達します。
けいれん準備性の高い2歳ごろに熱性けいれんや良性乳幼児けいれんが好発する現象も、このことと関係ししています。

治りやすい種類の良性てんかん症候群、治りにくい難治てんかんともに好発年齢がほぼ明らかになっており、発症と年齢、脳の発達が密接に関連していることを表しています。

成人になってから発症することは少ないですが、思春期に発症しやすい特発性全般てんかんのグループがあります。

高齢者、60代以上になると再び発症しやすくなり、70代、80代には急激に上昇します。
これらは脳血管障害がもとになって、脳の一部が損傷した結果、発症すること、とくに脳卒中・脳腫瘍などで脳疾患を発症した人は、脳疾患を発症したことのない人とを比べるとリスクが高いことが知られています。

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