トップページ >> パーキンソン病は日常生活に上手にリハビリを取り入れていくことが大切

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病の患者さんは、現在の筋力・体力を維持することが治療の目標。
そのためには、日常生活に上手にリハビリを取り入れていくことが大切です。

リハビリの目的

パーキンソン病は、現在もまだ根本的な治療はありません。
使用される薬はパーキンソン病による症状を緩和させ、進行を遅らせることが目的です。
また、脳梗塞や脳出血の患者さんと違って、リハビリによって動ける範囲が広くなるということではありません。
パーキンソン病の患者さんにとってのリハビリは、現在ある筋力や体力を維持し、日常生活をできるだけ長く自立させることが目的なのです。

日常生活をリハビリに

パーキンソン病の患者さんは、意欲低下やうつ状態になりやすい傾向があります。
そして姿勢をうまく保つことができないので、動くのも嫌になります。
ですから、病院に来てリハビリを受け、自宅で「リハビリ」と思って決まったメニューを行うのは、とても億劫でやらなくなってしまうのです。
そして更に筋力が低下して動きにくくなる…という悪循環を起こします。

リハビリの目的は、現状維持。
リハビリメニューをこなすことが目的ではありません。

日常生活に上手にリハビリを取り入れましょう。
パーキンソン病と診断されたからといって、今やっている仕事や家事を辞める必要はありません。
むしろ、積極的にやりましょう。

掃除や洗濯等の家事、散歩、ガーデニング、グランドゴルフ、手芸等、できるだけ続けましょう。
これらは必然的に体や指先を動かす動作が入っています。
掃除や洗濯もただこなすのではなくて、意識的に大きく伸びを入れながらやってもよいですね。
カラオケが好きなら、それもリハビリになります。
パーキンソン病の患者さんは、どうしても気分が沈みがち。
お友達とカラオケに行くことも、立派な音楽療法・運動療法になります。

カラオケ
カラオケが好きならそれもリハビリです。

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