トップページ >> どうなったら自律神経失調症なの?

自律神経失調症とは

自律神経失調症って?どうなったら自律神経失調症なの?という疑問があるでしょう。
基本的には、精密検査などの検査を行っても異常が発見されることはないのに、身体には具体的な不調や慢性的な不快感がある、この場合には自律神経失調症を疑うことになります。
これはもちろん人によって異なるところなのですが、熱が出てきたから風邪かな?というような、”兆候”というものが掴みづらいのが自律神経失調症だと私は思います。
なんとなく不調かな?でも病院では異常ないって言われたし…と思っているうちに、ガクッと体調を崩してしまうことがあるのが、自律神経失調症の恐ろしいところであります。
代表的な症状である、”頭痛””吐き気””めまい””不眠”などの症状があらわれた場合には、早めに病院を受診して検査を受け、そこで異常を発見できなかった場合は自律神経失調症も疑っていく、ということが大病を防ぐ予防線となるでしょう。

不眠
”不眠”などの症状があらわれた場合には、早めに病院を受診して検査を受けましょう。もしかしたら自律神経失調症かも…?

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状は、実に多岐にわたります。
どれか一つの場合もあり、またいくつかの症状が組み合わさって表出することもあります。
上は頭から、足先の冷えやふらつきなど、全身の至るところに症状が現れる場合もあります。
私の場合もそうでしたが、特に精神系の疾患(うつ病など)を患っている場合には、全身症状の他に精神疾患としての感情の起伏の激しさや注意力低下などの症状が表出する場合もあります。
経験から申し上げますと、これらの症状は突然激しい頭痛に襲われるというよりは、最近そういえばずっと頭が痛い、最近ずっと全身がだるい、といったささいな変化から、ある時を境に一気に辛い症状を呈することが多いのではないかと思います。
自分の身体をいたわってあげ、自律神経の乱れによる症状が出ていないか、もし出ていればしっかりとケアしてあげることが重要ですね。

だるい
全身がだるいと思ったら注意が必要です

自律神経失調症の診断

自律神経失調症と診断されることは、通常の内科などではあまりないと思います。
多くの場合は、まずは内科や脳神経外科などを受診して不調を訴え、検査を行って、異常が発見されなかったため、神経内科や心療内科などを受診して、そこで初めて自律神経失調症の疑いがありますね、と診断されることが多いのではないでしょうか。
現に、私の場合がそうでした。
自律神経失調症の診断にはいくつかの類型があるようで、不摂生などによる肉体的な要因によるものと、ストレス、うつなどが原因として存在する精神的な要因によるものが代表的です。
肉体的な要因の場合には、規則正しい生活と投薬を経て、徐々に快方に向かうのですが、精神的な要因によるものの場合には、表出している症状を解決しても、精神的な疾患のほうを解決しない限りは根治とは言えません。
自律神経失調症と合わせて、ストレスケアや上手なストレス発散方法の模索などが必要になってくるでしょう。

自律神経失調症チェック

最近はメンタルケアやメンタルヘルスに関して注目が集まっていることもあり、インターネット上で無料の自律神経失調症チェックなどを提供しているところもあります。
メンタルクリニックなどが提供しているチェックもあり、実際の問診に近いような質問項目に、はい/いいえで答えていくような形式のものが多いようです。
これらのツールは、身体的な症状、たとえば疲れやすい、胃腸の調子が悪い、頭痛があるかどうかなどの質問項目と、対人ストレスなどに関してなどの精神的な症状に関する質問項目も用意されており、両方からのアプローチという意味で有用かと思います。
しかし、ツールも万能ではない、というのが私の思いではあります。
問診は会話ですから、会話の中で、聞き方によっては、”そういえばこういう症状もありました”と気付かされる部分がありました。
また、最初から自律神経失調症と決め付けてかかってしまうのも危険です。
同じ頭痛でも検査、たとえばMRIなどで異常が発見されれば、それは脳神経外科の範疇です。
セルフチェックだけで済ますこと無く、不調が続くようであれば、一度病院を受診されるのが間違いないでしょう。

病院へ
セルフチェックだけで済ますこと無く一度病院を受診されるのが間違いない

自律神経失調症と休職

労働の場でも、メンタルヘルスへの理解は徐々にではありますが広がってきています。
自律神経失調症という、少し前であればまず目にする機会のなかった疾患も、少しずつ認知が広がってきていると言えるでしょう。
自律神経失調症を患っている本人にとっては、働くにあたって耐え難い身体的な苦痛が襲ってくる場合もあります。
では自律神経失調症で退職するか、と考える前に、職場の制度を確認しましょう。
職場によっては、診断書を提出することにより、休職という制度を利用することができる場合があります。
ここからは私の体験談となりますが、不調が限界に達したと思ったら、まず職場で休職という制度が存在するかを確認します。
次に医師の元に行き、診断書を書いてもらいます。
診断書の費用は医師によって異なりますが、数千円の費用になることを知っておきましょう。
職場のフォーマットに従って休職の願いを出します。
最初の一ヶ月ほどは休職しつつ様子見ということになり、一ヶ月で戻れなければ順次延長されていくことが多いようです。
仕事をしながら治療していくことがもちろん理想ではありますが、どうしても耐えられなくなったら、こういった制度を使って時間をもらう、という方法もあることを知っておくと良いでしょう。

まとめ

自律神経失調症は、私の経験上、ある日突然に不調に気づくということはまれです。
そういえばここ最近調子悪いかもしれないな、と思っていたら、ガタッと崩れてしまうようなケースが多いです。
最近ではインターネットなどで自律神経失調症のチェックができるようになっています。
これらのツールは有効に活用するのはいいとしても、これだけに頼ってしまうのも危険ですし、自律神経失調症と自分で決め付けてしまうのも危険です。
身体に不調を感じたときには、必ず病院で一度検査を受け、検査に異常が見られなければ、心療内科を訪ねてみるのがよいでしょう。
自律神経失調症の辛い症状を抱えながら仕事を続けるのは難しいことかもしれませんが、職場によっては休職という制度を用意しているところもあります。
職場や医師、そして自分の体調とよく相談をし、無理のない働き方や治療方法を選択していくのがよいでしょう。

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