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緊張型頭痛に効果的!?『コリホグス錠』

緊張型頭痛を緩和・軽減する療法として様々なアプローチがあります。

主たる原因である肩凝り・首凝りを緩和するために、マッサージをする、入浴する、運動をするなどの対処法が行われています。

運動

その1つ1つを実行すれば緊張型頭痛の予防や症状が出ても軽減する事ができます。

緊張型頭痛を緩和・軽減するには薬物療法はどうなの?

数ある療法の中でも最も即効性の高い治療法が薬物療法です。

副作用とか、薬物濫用頭痛とか、薬物依存の離脱症状とか、いろいろ恐ろしい記事を読んだり、話を聞いたりしますが、この即効性はとても貴重です。

緊張型頭痛を薬剤で緩和しましょうと言う事で下記の3種類の薬剤を紹介しました。

  • 鎮痛薬
  • 抗不安薬
  • 筋弛緩薬
鎮痛薬

鎮痛剤は、緊張型頭痛の時に必ずと言って良いほど処方されます。
鎮静剤によって鎮痛作用の強弱、胃腸障害などの副作用の程度の違いがあります。

抗不安薬

抗不安薬は不安や緊張、イライラを和らげて心と体をリラックスさせる作用があるので、緊張した筋肉の凝りを緩和する働きがあります。

筋弛緩薬

筋弛緩薬は身体の強張った状態(肩凝り・首凝り)、痛みを軽減します。
血行が良くなるので痛み物質が生成されるのを防ぎ、緊張型頭痛の症状を軽減します。

その中の筋弛緩薬を紹介する文章で、「この薬剤は処方薬だけで市販薬はありません」と書きましたが、不勉強者はいらぬ恥をかきます。

別件で検索作業をしていたら市販の筋弛緩薬を見つけてしまいました。

筋弛緩薬は、緊張型頭痛の根本的な原因である肩凝り・首凝りによって強張った肩まわり・首まわり・背中の筋肉を和らげ、そこを流れる血液の流れを促進し、痛み物質プロスタグランジンの生成を妨げる働きをします。

そしてその薬剤としてはテルネリン(チザニジン)を紹介し、処方薬のみで市販薬は存在しませんと書いてしまいましたが、ありました。

その名も「コリホグス錠」です。

小林製薬が製造・販売しています。
1箱16錠で1,080円(税込み)です。

製造元が主張している効能
つらい肩こりをしっかり、すばやく鎮める内服薬です。
筋肉弛緩成分「クロルゾキサゾン」が、硬直した筋肉を内側からゆるめて、肩こりを ほぐします。
痛み止め成分「エテンザミド」が、肩や首すじのつらい痛みを和らげます。

この薬剤の薬効成分の特徴を紹介します。

クロルゾキサゾン

ベンゾオキサゾール系(ベンゼンとオキサゾールの結合)筋弛緩剤の筋弛緩剤の一種です。

クロルゾキサゾンは中枢神経に作用して、筋肉の過剰な緊張の原因となっている神経伝達を抑えて筋肉のこりを改善します。

具体的には、クロルゾキサゾンが脳幹部・脊髄において筋肉運動に関わる反射(多シナプス反射)を抑制します。
なぜ多シナプス反射を抑制できるかというと、精髄内の神経伝達機構において過剰な神経伝達を抑制するGABAあるいはグリシン作動性神経機能を促進するからです。

ですので、効能としては、肩・首筋などの痛み及び凝りを緩和し、血流を促進して痛み成分であるプロスタグランジンの生成を妨げ、緊張型頭痛の症状を緩和・軽減します。
筋肉の緊張を和らげる事から、腰痛・ねんざ・打ち身・リウマチ性疼痛・四十肩・関節痛・禁煙・腱炎などの痛みの緩和・軽減に効能があります。

副作用として、眠気・めまい・ふらつき・倦怠感などが現れる事があり、胃腸障害として嘔吐・胸焼け・胃のもたれ・下痢・便秘などの症状が出る事があります。

胸焼け
エテンザミド

エテンザミドはサリチル酸系の解熱鎮痛消炎剤の1種です。
主に市販の頭痛薬や総合感冒薬に配合され、頭痛・歯痛・生理痛やそれに伴う発熱を抑えます。

作用機序は、体内で炎症が起こった時に脂肪酸の1種アラキドン酸から生成される痛み物質プロスタグランジンの生成を抑えます。
具体的にはアラキドン酸からプロスタグランジンを合成する時に働くシクロオキシゲナーゼと言う酵素の機能を抑止して痛みの発生を元から絶ちます。

エテンザミドは、同じ作用機序で働くアスピリンが、体内で分解されてサリチル酸と言う胃腸障害の副作用をもたらす物質になってしまうのに対して、比較的副作用が軽いサリチルアミドになるので、胃腸障害を起こしにくいので配合されています。

ただ、比較的軽めとは言っても、胃腸障害・発疹・喘息発作の誘発・腎臓・肝臓障害を生じることがありますので、過剰摂取は禁物です。

カフェイン水和物

カフェインの分子に水分子が結合したもので、カフェインと同等の薬効と副作用があります。
何のために添加されているかと言うと、クロルゾキサゾンによる眠気の副作用を抑制するためです。

コリホグス錠は、上記の3つの働き成分により、以下の効能を発揮します。

肩・首筋の凝り及び痛み

もともとヒトは二足歩行の結果、睡眠時間以外は約4kgに及ぶ重さの頭部を、身体の最上部に置いています。
首筋やそれにつながる肩の筋肉、背中の筋肉が頭部を持ち上げるようにして支えています。
ただでさえ首や肩に負担がかかりやすいのに、デスクワークやパソコン作業、スマホゲーム、SNS、家事などで同じ姿勢や無理な姿勢を続けていると筋肉が凝り固まってしまいます。

スマホ

コリホグスには、クロルゾキサゾンの働きで、肩凝りや首筋などの凝り・痛みを緩めてほぐしてくれる作用があります。

そのため、肩こりや首凝りを原因とする緊張型頭痛の緩和・軽減にも効果があります。

また、腰痛の原因になる腰回りの筋肉の強張りを和らげてくれるので腰痛にも効果があります。
背中の痛みも同様です。

また、エテンザミドの働きで、痛み物質プロスタグランジンの合成を阻止するため、ねんざ・神経痛・リウマチ性疼痛の痛みを緩和・軽減する効能があります。

四十肩・五十肩は正式には肩関節周囲炎といい、40歳代以降によく見られる疾患です。
肩や腕を動かすのが痛いという症状で、その原因はハッキリ解明されていません。
安静にして肩関節の炎症が収まるのを待つのが治療の基本方針です。
そのような時に、痛みに伴う炎症と、同時進行で起こる筋肉の強張りを緩和・軽減してくれるコリホグス錠は、四十肩・五十肩持ちの生活の質(life quarity)を高めてくれます。

ただし、コリホグス錠を服用しても上記の症状が改善されない場合には、肩凝りや首凝りの原因が他にある可能性があります。
病院で総合的な検診を受ける事を勧めします。

病院

また、神経痛やリウマチ性の痛みは、市販薬では効果が充分に得られない事があるので注意が必要です。
市販薬だからといって、多量に服用すると副作用が現れる危険性があります。
コリホグスを服用しても痛みが軽減されない場合には、整形外科やリウマチ外来を受診してください。

コリホグス錠は3種類の主要成分(クロルゾキサゾン・エテンザミド・カフェイ水和物)を含んだ薬剤です。
なのでそれぞれの副作用が現れる場合があります。

皮膚関係の副作用

成分が体に合わない場合に、発疹・発赤・かゆみ・腫れの症状が現れる場合があります。
アレルギーが起きている可能性があるので、症状が現れたら服用をやめましょう。

消化系の副作用

筋弛緩成分にしても鎮静成分にしても、胃腸障害を副作用として起こす可能性があります。
空腹時に服用すると症状が現れやすくなるので、服用するのは食後にしましょう。

ただし、胃・十二指腸潰瘍などを持病として抱えている方は、購入に先立って意思や薬剤師と相談してください。

神経的副作用

クロルゾキサゾンのように筋肉を弛緩させる作用がある物質は、脳幹や脊髄などの中枢神経の神経伝達物質の作用に関わる物質なので、めまいが起きたり、ふらついたりする可能性があります。
また、エテンザミドの解熱鎮静作用が過度に作用して、体温が急激に低下する場合があります。

また、飲み合わせで留意しなければならない事は、市販の解熱鎮痛薬・風邪薬などは、成分や薬効が重複してしまい、副作用が強烈に現れる場合があるため危険です。
くれぐれも薬局で薬剤師と相談しましょう。

最後に、禁止事項として15差未満の場合は、服用してはいけない事になっています。

15歳未満の子女の筋肉痛や頭痛は風邪の前兆の可能性が高いので、まずは風邪薬を服用させるのが先決です。

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