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うつ製薬会社

どの業界でも陰謀説があり、製薬会社にも存在しています。
製薬大手が市場拡大傾向にある現状にも拘らず、進行中であった新薬の為の精神化学研究施設を矢継ぎ早に閉鎖していると云われます。
その他のメーカーに於いても大方、施設縮小に乗り出していると言われています。

2010年のデータでは世界市場での抗うつ製剤の需要が約7兆円もの需要があるそうです。
一応は用法厳守の上では無害と言われる精神薬剤ですが、一部では抗うつ剤の副作用や無効化説が流布されています。

1960年代にうつ病の原因はノルアドネラリンの分泌物質の減少(科学的不均衡)である事が発見されました。
リチウムを用いたリーマス錠が広く抗うつ剤として臨床に採用される様に成りました。
今日でのリーマス使用状況から、うつ病やその他統合失調症などの患者に使用されます。
但し重度の患者以外には使用されていません。
今日では一般的にSSRIと呼ばれる(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)という種類の薬が使われています。
分泌したセロトニンを同シナプス内の受容体に吸収させ、他のシナプスへの伝達がスムーズに行かなく成る事によってうつ症状が顕在化するので、この自動吸収を阻害する薬です。

しかし陰謀説論者には、セロトニンの分泌濃度とうつ病の間に因果関係が証明されていないと主張しています。
人間の神経細胞の数は実のところ天の川銀河系の星より多く故に分泌物質の科学的不均衡という事実も全体的に俯瞰をした結果ではないとの事です。
大手と言え、一製薬会社には天文学以上の複雑怪奇な脳内システムの掌握は無理という論理を展開しています。
30年以上に亘って脳内分泌物質の化学的不均衡説、其れを前提にして来た新薬開発が仮に無意味であったら莫大な研究投資に対しての責任問題から驚天動地に至ゆえ、真実は闇に閉ざされていると話しを結んでいます。
私見として全く陰謀説が正しいのかどうか判断できません。

うつと運動

陰謀説とは間逆に抗精神薬には一定の効果を有す事を前提ですが、薬物治療は万能では無く自ずと限界があると言われます。
薬物治療の結果を大雑把に俯瞰すると、改善した罹患者は全体の1/3、同様に部分的に改善は1/3、改善の兆しが無しの場合も1/3という事です。

薬以外にうつに効果があると言われるのが運動です。
個人差により条件が異なりますが適切な運動量を適切な時間帯で実践し無理なく継続する事で抑うつ症状が改善される場合があるそうです。

良い汗をかき気分もスッキリする事を経験上、感覚的に理解は難しくありません。

しかし医学的にも運動と脳との関係として、前頭前野や海馬と言われる新皮質部分の体積増加との因果関係が証明されているそうです。

叉脳由来神経栄養因子BDNF(腎臓へのアドネラリン等)の分泌増加作用も確認されています。

他方、過剰なストレスの蓄積は前頭前野や海馬の萎縮とBDNFの減少効果をもたらし、思考や感情が乱れる原因に成るといわれています。
脳のBDNFの増加はセロトニン、ノルアドネラリン、アドネラリンの分泌量の増加の促進効果もあり、その結果、気分スッキリするとの事です。
その他、運動による効果は食欲改善や睡眠障害の改善にも有効で、規則的な生活によって体にも良い結果が期待できます。

運動するタイミングは特に規制される事柄では無いようです。
但し健康状態は考慮する必要はあります。
例えば薬の副作用で気分が悪い時には寝ていた方が無難です。
運動自体がストレスに成っては意味が無いからです。

叉翌日に負担が残るようなハードな運動も不適切だと言われ、軽い運動が望まれます。
具体的には、気分の優れない場合は散歩程度でも十分です。

容態にあわせ運動量の調整を図る事がポイントです。
治療の為の運動であって目的は記録をのばしたり、心肺機能や筋肉をつける事ではない為、無理な運動は筋肉痛や疲労感や倦怠感を増幅させ、抑うつ症状に対して良好な結果として帰結しません。
尚、BDNFの分泌にベストな状態とは軽度~中度の運動を行った後であると研究から解っている様です。

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