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自律神経失調症の症状『記憶・血圧・体温・男女』

自律神経失調症の症状『記憶』

自律神経失調症の症状は多岐にわたりますが、意外にも知られていない症状が、”記憶力・集中力の低下”です。
この症状は特に、憂鬱な感覚などの他の精神症状が出ているときに出やすいと言われております。
具体的には、自分の言ったことを数時間後にはすっかり忘れていたり、待ち合わせなどの予定をすっかり忘れてしまう、などがあります。

思うにこの症状は、記憶力そのものの低下というよりも、自分や周囲の行動や言葉に集中していないがために、記憶にとどまっていないという場合が多いのではないかと考えています。

また、このような記憶の喪失は数日ほど経つと完全に記憶に残っていないことが多く、人に指摘されて初めてそれに気がつく、ということも珍しくないと言えるでしょう。
この症状は社会生活において大きな障害になると共に、もとより責任感の強い方などの場合には、忘れていたことに対して自信喪失して、余計にストレスを増やすという結果にも繋がることから、集中力・注意力が散漫になっていると感じたら、その旨も漏らさず医師に伝えていくことが必要となるでしょう。

自律神経失調症の症状『血圧』

血圧の上下というのは、実は自律神経失調症と密接に関係があります。
それは、他でもない自律神経が血圧の上下を制御するはたらきをしていることに由来します。

たとえば、人が起きて活動している間は、自律神経は”交感神経”がはたらいています。
そして睡眠中には”副交換神経”がはたらいています。
ざっくり言いますと、これは”動く”と”休む”の切り替えと考えて頂ければわかりやすいと思います。
交換神経が働いている間は血圧が高く、身体は活動モードになっており、反対に副交感神経が働いている間は、身体は休むモードになっていますから、血圧は低くなります。
これは実は重要な障害で、夜眠れないというのは、この神経の切り替えがうまくいっておらず、ベッドに入っても身体が活動モードから抜け出せていないということになります。

また、日中眠くなったり身体がだるいというのは、休むモードに入っているためです。
これは血圧を上下する薬で制御するのではなく、根本である自律神経の調整を行わない限り、ずっとついてまわる問題ということになります。

自律神経失調症の症状『体温』

私たちの身体は、外気温が変わってもおおむね36度前後に保たれています。
これは、自律神経のはたらきによるもので、外気温が上がれば体温を下げようとし、外気温が下がれば体温を上げようとします。

自律神経失調症を患う方は、この機構にも不調を抱えていると考えて、間違いはないでしょう。
もちろん、そうかといって無制限に体温が上がるわけではありません。
この場合の不調とは、外気温の変化を受けたときに、身体への影響が直に出やすいと考えると解りやすいでしょう。
より直接的な言い方をすると、暑さ寒さへの耐性が著しく低下すると言えます。

たとえば動物は外気温が下がって冬になると冬眠します。
人間は基本的に冬眠はありませんが、それに近い症状として、外気温が下がると身体活動が鈍ったりするような症状がそれにあたるでしょう。
もともと気温変化に弱い方はいますが、身体の不調と合わせて急激に耐性が低くなったような場合には、自律神経失調症の場合もあり得ます。

自律神経失調症の症状『女性』

自律神経失調症を発症しやすいのは、女性です。
これは差別でも何でもなく、ホルモンバランスの関係から一定の根拠があります。
女性は一生を通じてホルモンバランスが大きく変化します。

思春期から成熟期にかけては月経などの機能によってホルモンバランスが変化しますし、それを過ぎると今度は更年期となりホルモンが不安定になります。
このホルモンバランスの変化が自律神経に影響を与え、結果的に不調を来すことが、冒頭に述べたことの根拠です。

また、ホルモンだけではなく精神的な負担も女性の場合にはストレッサーが多く、例えば恋愛や結婚にともなう心理状態の変化、妊娠から出産、子育てといった大きなライフイベントによるストレスの蓄積、容姿の衰えなどに対するストレスもそのひとつとして数えることができるでしょう。
ストレスしかり、ホルモンバランスしかり、いずれもしっかりとケアしていくことが必要といえます。

自律神経失調症の症状『男性』

自律神経失調症は女性に多いと書きましたが、もちろん男性の患者もたくさんいます。
その原因が、ホルモンであることが少ないということは違いとしてありますが、男性だから自律神経失調症にならないという理屈はありません。

自律神経失調症にかかりやすいと言われる男性の特徴は、うつ病と重複する部分があり、几帳面な方、自分に厳しい方、神経質な方などがそれに当てはまるようです。
私の場合ですと、自分でも振り帰ると几帳面であったなと感じるような頃に自律神経失調症を患ったものでした。

またこれは私の考えですが、社会に出るまでに大きな失敗を経験しなかった人にはその傾向が強いと言えるのではないかと考えています。
社会人になって初めてぶつかる厳しいルールや、ある意味理不尽とも言える応対をされたときに、自分の中でうまく処理できない方がストレスを溜め込み、うつ病に似たような状況に追い込まれ、自律神経失調症を患うというケースは少なくないと思います。
もしもこれから社会に出る方が身近に居たりするのであれば、ストレスマネジメントについて、しっかりと計画立てたり、いくつかの候補を出しておくのもよいでしょう。

まとめ

自律神経失調症は、交感神経と副交換神経の切り替えがうまくいかない状態にあります。
これが起こると、体温や血圧のコントロールがうまく身体の方でできなくなり、結果的に気温変化への耐性低下や、めまい、不眠などの諸症状が現れてくることでしょう。
また、自律神経失調症を患うと周囲への集中力が低下することがあり、その結果、その間のやりとりなどを記憶できなくなることがあります。
これが記憶力の低下だと考えられます。
この記憶力の低下にぶち当たって、新たなストレスにしないようにすることも重要でしょう。
男女でも自律神経失調症の原因や態様は異なります。
しかし、どちらも発症する可能性はあるということを覚えておく必要があります。
ストレスマネジメントやホルモンバランスの調整など、事前の予防も含め、しっかりと計画立てておくことが、重症化させない施策となるでしょう。

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