トップページ >> てんかんの分類 >> 熱性けいれんはてんかんと間違えやすい

熱性けいれんとてんかん

熱性けいれんとてんかんの違い

熱性けいれんもてんかんと間違えやすいです。
しかし、てんかんは発熱がなくても起こることが特徴なので、てんかんとは異なります。

熱性けいれんの症状

熱性けいれんの症状は高熱で、全身のけいれん、ぎゅっと硬くなるだけ、手足の一部だけなどのけいれんを起こします。
子どもの4分の1くらいは熱性けいれんを経験し、何度も起きることもあります。
3才を過ぎるとほとんど見られなくなります。

熱性けいれんの対応

熱性けいれんを起こしたときはびっくりするかもしれませんが、落ち着いて見守っていてください。
体の周囲に物があるとケガをするかもしれないので、タオルやクッションをあてたり広い場所に移動します。
口の中に何か入っていると窒息することがあるので、吐き出しやすいように横を向かせ、発作が終わったら病院で診察を受けます。
発熱の原因を検査し、脳炎や感染症がないか確認します。
原因不明や重度の症状でなければ入院せずに帰れます。

熱性けいれんからてんかんへ移行は?

熱性けいれんを起こした子が将来てんかんになりやすいということを明確に証明させた研究結果はありません。
ほとんどはてんかんを起こすことなく成長します。
熱性けいれんを起こしたことがない子と比べても発症率に大きな差は見られないようです。

脳波検査で異常波が見つかっても、てんかんとは診断されません。
異常波は正常な人も持っており、自然な状態で発作が何度も起きていなければ、特に問題ありません。

熱性けいれんとてんかんの原因

てんかんと熱性けいれんの原因を見ていきましょう。

てんかん
大きく分けるとてんかんの原因は、『原因不明』と『脳に何らかの障害や傷がある場合』に分けられます。
熱性けいれん
熱性けいれんについても、実は、詳細な原因は不明なのです。
しいて言うならば、子供の脳は未発達なためとも言われています。
ですので、脳が発達していけばけいれんも起こすことが少なくなっていくのです。

熱性けいれんとてんかんの後遺症

てんかんと熱性けいれんの後遺症について見ていきましょう。

てんかん
良性のてんかん、欠神てんかんは後遺症がなく、年齢を重ねるごとに完治へ向かいます。
しかし、難治性のてんかんの中には、新生児では知的障害や発達の遅れ、発症までは正常だったが、発作を繰り返すことで知能低下、発達が遅れが出てくる場合もあると、このサイトでも紹介しました。
熱性けいれん
熱性けいれんには、後遺症はないと言われています。
熱性けいれん自体も、上記でも説明したように、3才を過ぎるとほとんど見られなくなります。

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