幻聴と一事で言っても、その聞こえ方には色々あります。
- 聴こえ方
- 確かに声を聞いたと確信できる場合とその様な気がする場合や聞こえる場面や時間帯にも個人差がありますし、発声のポイントにおいては普通と同じに外部から聞こえるのか、それとも頭の中に直接響くように聞こえるのか、遠い場所からの発声かそれとも体内からの聞こえるのか、加えてボコーダーなど利用した様な他の音と混ざり合って聞こえるのかなど千差万別です。
- 聴こえる内容
- 普段から気に留めていた注意事項や心配事などすでに経験した事柄なのか、それとも声は自分を批評したり命令を下したり、あるいは自分の全てを見通している様な口調で常に責め苦を与えるケースがります。
また、漠として、内容は読み取れないが何らかのメッセージ性を及んだ音(声)として聴こえるのか症状はさまざまです。
- 聴こえる時の気分
- 聴こえても普通に聞いていられる場合や不安に成ったり、恐怖を感じる場合があります。
- 行動への影響
- 本当の声なのか頭に浮かんだ言葉なのか区別出来なく、ついつい言動に影響を与える事もあります。
うっかり幻聴に返事や会話をしたり、耳をを塞いだり音楽を聴くなど回避措置や、とにかくこの場を離れると言った逃避言動をとる場合もあります。
睡眠不足や夜更かしなどで眠い時だけ聞こえてくる場合がります。
この様なケースには夢見状態による影響も全く否定できません。
心配事が誰かに言われている様に感じるのと、実際に聞こえて来るのとは違います。
誰もいないにも拘らず音や声が聞こえて来る事を一般的には幻聴と言いますが、明確に声として認知している場合は幻声と呼ばれます。
妄想など含め感覚器の異常に対して、一般的に幻覚と表現します。
耳鼻咽喉の関連で耳鳴りがする場合もありますが、厳密に言えばこれも幻聴の一種と言えます。
但しこの場合では声として認知する事はありません。
あくまで声として異常な感じで聞こえる事によって実生活上の言動に影響を与えてしまう場合を前提に幻聴(幻声)症状と言えます。
この症状の根幹原因は精神疾患の可能性が高く、代表的なケースとして統合失調症・PTSD(心的外傷後ストレス障害)・薬物(シンナー・大麻覚・せい剤)やアルコール慢性中毒など外因性の場合などが上げられます。
統合失調症のケースでは声は基本的に悪意や恐怖の対象として患者には顕著に現れます。
PTSDの場合、過去に辛い経験をした患者がフラッシュバックした時に視覚・聴覚的にその場面が再生され、音や声の内容は簡素な場合が多い傾向があります。
薬物の場合は使用中や利用後の一定時間、患者は幻聴を耳にします。
この場合、幻聴内容が快楽的である場合が多い様です。
置かれている状況によって可能ならば、身近な人達に症状に対して相談する事が推奨されます。
身近に相談相手がいない場合は近くにある保健所や精神福祉保険センターなど公共機関に相談する事も出来ます。
一人で思い煩う事は対処方法として適していません。
少なくとも相談する事によってもやもやした状態から病気と言う異常に自ら少しでも気付く事が次に向けて大切に成るからです。
但し身近な人々が専門医ではない場合が殆どなので性格に病気についての知見を持ち合わせていません。
統合失調症が絡んだ幻聴の場合は長期間、放置されていたケースもあります。
しかし普通の病気の様に手遅れという事は無いですが、重い症状からの治療では相当の回復期間を必要と成ります。
早期発見・早期治療が望ましいと言う事は他の病気とは同じです。
最初に通院可能な場所にある精神化・診療内科をインターネットhttp://kokoro.mhlw.go.jp/facility/など利用して探す事の出来るサービスがあります。
その場合診療時間、入院、救急診療、夜間診療の可否など詳細事項も調べておくほうが良いです。
病院の名称には色々存在し戸惑う場面もありますが概要は以下の通りです。
精神科や精神神経科と呼ばれる機関は統合失調症や神経症性障害など扱っているので一般的に区別する必要はありません。
心療内科はストレスなどが原因でおこる胃潰瘍や気管支喘息などの内科治療を行う機関です。
神経科は脳溢血などによる神経麻痺などを対象にした医療機関です。
クリニックは基本的に病床を持たない外来専門医です。
例外的に19床以下のベットを用意している施設もあります。
保健所内の保健センターや精神保健福祉センターは幻聴も含め様々なこころの病気の相談する事出来る施設です。
医師にも得意分野があり、小児専門やアルコール依存症を得意とする場合もありますが、一般的には幅広い症状に対応しています。
その他、生活支援の調整など行うソーシャルワーカーやカウンセリングセンターも併設されている医療機関もあります。
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