偏頭痛との付き合い方｜脳の病気チェックドットネット

偏頭痛との付き合い方

偏頭痛の症状が出なければ、過去に偏頭痛で苦しんだことがあったとしても、つらい症状を味わうことなく生活することができます。
偏頭痛は症状ですから、「治す」というよりも、「上手に付き合う」という考え方で生活していくことが可能なのです。
この記事では、偏頭痛と上手に付き合いながら生活するためのポイントをご説明します。

辛い症状を出さないために

偏頭痛での辛い症状はいくつかの種類があります。
その名前が示すように、強い頭痛がありますが、それ以外にも吐き気や腹痛、倦怠感などの症状があります。
これらの症状が発現するには予兆があると言われ、身体の疲れや不調があるときに予兆が出やすいとされています。
そのため、辛い偏頭痛の症状を出さないで生活していくためには、なるべく予兆を避けることが有効といえるでしょう。
身体の不調や疲れがあるときに偏頭痛の症状が出やすいのなら、不調や疲れを定期的にケアするように努力していくことは、偏頭痛の症状を予防するにあたって非常に重要で、有効であるといえます。

疲れを感じると偏頭痛が起こりやすい？

忙しい日々を送っていると、身体の不調は起こりやすくなるもの。
仕事や勉強、受験など、疲れることが多い方であって、偏頭痛を経験したことがある方は、つねに偏頭痛の症状が発現する恐怖に苛まれていると言ってもいいでしょう。
疲れが偏頭痛の症状を起こす予兆となる危険性については、すでに多くの方が経験しており、偏頭痛を解説している書籍や記事などでもたびたび触れられていることです。
血管の収縮に直接作用する自律神経の不調だけではなく、単に「疲れた」というだけでも偏頭痛の症状が発現してしまうことがあることが指摘されています。
そのため、疲れはなるべく早い段階で適切なケアが必要とされています。
自分にとって最適な疲れのケアの方法を探すことは、偏頭痛の症状が発現することを予防するための有効な手段といえるでしょう。

仕事中の偏頭痛

偏頭痛に悩む方の中でも、仕事中に偏頭痛の症状が起こってしまう方は、その悩みはさらに深刻なものとなります。
仕事は趣味と違い、簡単に休暇をとるわけにはいかず、休憩もそう思い通りに取ることができません。
しかしながら、偏頭痛は単なる頭痛とは異なり、市販されている頭痛薬・痛み止めなどのお薬で収まるケースのほうが少なく、偏頭痛にとって有効な対策としては、まずは安静にして冷やすことが有効と言われています。
持病ではないにしろ、このような症状があることと考えれば、職場では配慮を求めてもらうというのも手段の一つでしょう。
昼食時や、会社で定められた休憩時間があるのなら、その間も仕事をしたいと思うことがあっても、なるべくゆっくりと身体を休めることを心がけることが重要でしょう。
また、継続的なストレスがかかることで偏頭痛の症状が発現しやすいことがわかっています。
身体を休めることと合わせて、心のケア、ストレスを軽減するなどの対処も必要となるでしょう。

天気・気候によって偏頭痛が起こりやすい？

偏頭痛にかぎらず、頭痛を持つ方にとって、天気が気になるという方は少なくないでしょう。
曇りや雨の日には、頭痛の症状が起こりやすくなったり、頭痛の症状がひどくなったりするということが知られています。
偏頭痛もこの例に漏れず、曇りや雨の日には症状が出やすくなるという声も聞かれます。
これは、曇りや雨の日に身体のホルモンバランスが乱れやすいことが原因と言われ、体調を崩しやすくなる原因の一つとも言われます。
天気ばかりは自分の努力でなんとかできるものではないというのが辛いところですが、雨や曇りの日にはできるだけ身体を休めたり、休憩を積極的にとるなどの工夫をして乗り越えたいものです。

偏頭痛って治すことができる？

偏頭痛は、その症状が起こっている状態をさしたり、起こりやすい体質だということを指すのであって、それ自体を一つの「病気」として捉えることが必ずしも適切ではないという見方もあります。
一方で、考え方によっては、偏頭痛の症状が発現していない状況なのであれば、それは薬を使うなどの治療を必要としなくなるということも同時に言えます。
偏頭痛に苦しめられてきた方が、やがて普段の生活の中では偏頭痛の症状が起こらなくなるということもあります。
身体や精神のケア、そして日常生活を改善し、偏頭痛の症状が発現しないよう、「予防」を行うことが、ある意味では「治す」ことにつながると言えるでしょう。