トップページ >> 脳梗塞とは >> アテローム性の脳梗塞は高齢者に多い病気です

アテローム血栓性脳梗塞

脳梗塞ってどんな病気?

まず、「アテローム」とはコレステロールや中性脂肪、カルシウムなどの様々な線維性の組織を含んだ細胞、また細胞が駄目になったものなどが粥状(おかゆのように柔らかめのかたまり)に固まって血管の中に蓄積している状態のことを言います。

アテロームがあるからといって、必ず脳梗塞になるわけではないですが、アテロームがどんどん溜まっていくと、当然血管は狭くなり、脳梗塞を起こしやすい体質になります。

このアテロームは血管の壁にへばりつくようにして徐々に溜まっていきます。
この粥種が破裂してしまい、止血しようと血の凝固作用が働いてしまい、血栓ができてしまうとついには凝固作用によって血栓ができてしまい、血管を塞いでしまう状態になります。
この状態がアテローム血栓性脳梗塞といいます。

首から脳に通じる頸動脈や頭蓋内の比較的太い動脈がつまってしまうことが多いのです。
脳梗塞にも色々と種類があるのですが、その中のひとつにラクナ梗塞と呼ばれるものがあり、このラクナ梗塞についで多くなっている梗塞のひとつでもあります。

アテローム血栓性脳梗塞の症状は?

アテローム血栓性脳梗塞の症状は、基本的には脳梗塞の症状になりますが、どこの脳の部分を支配している血管が詰まるかによって、障害される脳が違ってくるので、当然症状も色々です。
基本的に脳は神経に命令を出す司令塔のような役割をしているので、司令塔がダメになってしまうと、支配している神経が作動しなくなってしまいます。
神経が作動しなくなると、筋肉を動かすことができなくなってしまう運動障害や、目が見えない、温度を感じないといったように感覚がわからなくなってしまう感覚障害がおこってしまいます。

例えば…
一時的に片側の目が見えなくなるといった視覚障害
片側の顔面や手足の感覚・機能がなくなったり、麻痺したりする片麻痺、顔面麻痺という症状
皮膚の感覚が麻痺する感覚麻痺
言語障害
意識障害
失語
めまい
吐気・嘔吐
ものが飲み込めなくなる嚥下(えんげ)障害

まとめ

アテロームとは、コレステロールや中性脂肪、線維性の細胞などが固まって血管の壁にへばりついているやわらかめの塊のこと。
アテローム性血栓性脳梗塞とは、アテロームが破裂して、止血のために凝固作用が働き、その結果血栓ができて脳梗塞が起こってしまう状態のことを指します。

アテローム性の脳梗塞は頸動脈などの太い血管で起こりやすく、高齢者に多くなっています。
高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病が原因となって発症することが多いので、日頃から健康的な食事、適度な運動、ストレスをためないといった生活習慣が重要です。
詰まる血管によって支配されている神経が異なるので、症状は多彩ですが、視覚障害、手足の麻痺、顔面麻痺、意識障害、吐き気といった症状が見られたら病院を受診しましょう!

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日頃から適度な運動を心がけましょう

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