トップページ >> 脳梗塞とは >> 脳梗塞は、医師が治療するにあたって「脳梗塞ガイドライン」が定められています。

脳梗塞のガイドライン

日本の亡くなる要因の多くを占める脳梗塞では、医師が治療するにあたって「脳梗塞ガイドライン」が定められています。
このガイドラインは脳卒中学会や日本神経学会がまとめ、全国的に「この症状にはこう治療する」という目安が書かれています。

大きく、急性症状(大きな発作によるもの)慢性症状(日常的に緩やかに進んでいるもの)に分かれ、使用する薬剤や推奨されるリハビリについて、注意事項も記載してあります。
例えば、搬送時に頭を上げ下げするなど血圧が変わるような動きが多いと脳出血になってしまう可能性があったり、既に脳出血に発展してしまった脳梗塞で血栓を溶かし、血をさらさらにする薬を使うと出血が多くなって亡くなる危険が増えたりといったものから、最新の薬・医療器具の情報も書かれています。

脳梗塞・脳卒中の地域別ガイドライン

脳梗塞と併発しやすい症状である、低酸素血症や誤嚥性肺炎、発熱などに関しても、その年に学会で発表された最新情報をまとめてあります。
ただ、学会でのガイドラインは一般人には難しい単語や専門用語が多く、医師同士の情報共有以上に世間に広く役立つものではありません。

そこで、地域の医師や自治体が一般人にもわかりやすくまとめた、脳梗塞・脳卒中の地域別ガイドラインを見てみましょう。
お住まいの地域によって、脳梗塞を発症したとき救急搬送で優先される病院や、治療・リハビリに自治体からどんな支援が受けられるかが違います。
各都道府県・市町村の公式ホームページには、地域別ガイドラインや、住民への約束として書かれています。
もしも自分や家族が脳梗塞になった場合、どうしたら良いのか事前に調べておきましょう。
自治体によっては、冊子やPDFなど、ガイドラインをわかりやすくしたものを配布している場合もあります。
役所の福祉課や、大きな病院でもらえることもあり、万一の場合に備えて一度目を通し、手元に保管しておくのが良いでしょう。

地域連携パス・地域包括ケア・地域サポートといった名称の、地域ぐるみで脳梗塞・脳卒中などの治療をサポートしている自治体はいま、ぞくぞくと増えています。
僻地にお住まいの高齢者の場合などは、特に市町村役場で情報を集めておきましょう。

救急車を呼んでほしい症状のガイドライン

他にも、各都道府県の消防署では、ためらわずに救急車を呼んでほしい症状のガイドラインがまとめてあります。
こちらも冊子やPDFの配布を行っている事がありますし、サイトで見てもわかりやすく書かれています。
脳梗塞以外の症状でも、「こんなときは救急車」「こんなときはかかりつけ医」といった目安がわかりますから、ぜひ一度調べてみましょう。

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