トップページ >> てんかんの分類 >> 若年性ミオクロニーてんかんについて

若年性ミオクロニーてんかん

若年性ミオクロニーてんかんは、8~20才くらいに発症し、ミオクロニー発作が起こりやすいのが特徴で、特発性てんかんの20~25%を占めるとされています。
不規則なミオクロニーが両腕に強く現れ、発作により転倒することもあります。

ミオクロニー発作以外にも強直間代発作や欠神発作を合併することもあります。
発作は目覚めてから30分~1時間くらいに多く、意識障害はありません。

日常生活では点滅する光を見てミオクロニー発作を起こすことがあります。
抗てんかん薬で発作は抑制されますが、薬の減量・中止をすると再発しやすいです。

発作と睡眠に関係する特徴として、睡眠遮断(深夜まで起きている)と突然の覚醒(わざと目覚めさせる)は発作を起こしやすくします。
とくに、診断目的で検査当日は寝不足状態で来てもらい、脳波を活性化して測定する方法が行われています。

若年性ミオクロニーてんかんの仲間として、思春期に欠神発作で発症する若年欠神てんかん、思春期に強直間代発作で発症する覚醒時大発作てんかんがあります。
覚醒時大発作てんかんは目覚めてすぐや夕方くつろいだ時に発作が多く起こります。

これらの3つの思春期発症の特発性全般てんかんは、発作が際立って多い場合は診断しやすいですが、発作が合併して境界がはっきりしないこともあり、3つのてんかんは1つのグループとなっていると考えられています。

若年性ミオクロニーてんかんは完治する?

抗てんかん薬によって症状を抑えることが可能です。
しかし、薬を中止すると再発する可能性が高いと言われています。

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