トップページ >> 甘え症状が顕著な統合失調症の過程は急性期後の消耗期です

甘え症状が顕著な統合失調症の過程は急性期後の消耗期です

「前駆期」→「急性期」→「消耗期」→「回復期」
急性期は前段階の前駆期の状態が放置された場合に現れる症状です。
前駆期とも一部症状は重なり、睡眠障害や身体的不調は持続します。
加えて急性期では猜疑心が強くなります。
妬みや恨み事が心の中に渦巻き不信感と不安な状態に晒されカラ周ります。
時には妄想や幻聴などに悩まされ言動が一時的に変調が来たします。
前駆期では人間関係に疲れる様な軽い症状も急性期に入ると人間不信に進行します。
赤の他人の会話でさへ自らに向けられた強いメッセージに感じます。
特に笑い声は本人への見下した態度に感じます。
よって外出する行為にも徐々に抵抗を感じる様に成ります。
加えて何時も何かから身構える様に成ります。
急性期は陽性症状が主に現れる時期でもあり、症状は過度に進行する性質から多くの場合はこの段階に至って周囲が本人の変化に気付きます。
生活リズムが完全に乱れて通常の社会生活が難しく成ります。
本来の快適さとは異なり自室にいる事で安全欲求を満たす事に成り、独りに成れる事が目的の様に成ります。
しかし、この段階でも家族や本人は精神の病気である事を本脳的に否定してしまう場合が一般的です。
続いて消耗期に入ると主に陰性症状と入れ替わります。
注察や関係被害による強い拒否反応の陽性反応から疲労感や無気力が支配する時期に突入します。
この段階に至ると家族にとって最も悩ましい問題が憚ります。

それは、本当に病気の症状なのか、単なる怠け癖や甘えなのか?の判断です。
患者の症状が比較的安定している時期には特に、本当に体調が悪いのかどうか迷う事が多い様です。
その場合の対応として激励すべきかそのまま待つべきなのか?確信できないで悩んでいる家族も多いようです。
患者の状態が[揺り戻し]まで後退に至らずとも、症状には多少の揺らぎ及び、気分にもムラが生じるケースはむしろ普通で珍しい症状変化ではありおません。
しかし実際に家族や周囲の人は昨日に出来た事に拘る余り、怠けていると思う場合が少なくありません。
微妙な変調は身近な人達でも理解し難いのが一般的です。

他方、患者自身も歯がゆく思い、心を痛めている事を念頭に入れて置く事が必要です。
体調が悪い事を本人から確認できた場合、まずはその言葉を尊重する事が望ましい対応と言われます。
その上でペースを患者に合わせながら適切な励ましの言葉を掛る事によって互いにストレスなくやり過ごせます。
周りが過敏に成って患者の症状に一喜一憂する事は症状悪化の原因にも成りえます。
急性期(発症期)では特に陽性症状の患者は日々、エネルギーを消耗させて過激な言動を繰り返します。
回復期は治療効果とはの他、体力的減退も安定状態を助長している様にも思われます。
急性期間と消耗期間及び回復機関との間にはは比例関係が成立します。
従って急性状態を長引かす事は以降の治療やリハビリにもより時間を必要する事を意味します。

消耗期の主な特徴

①過眠症状
夜間は睡眠を普通にとる事が前提ですが、それでも朝、昼問わず一日中何をするでもなくボーとしていたり又は仮眠している様なスタイルです。
②忍耐力の極度な減退(疲れやすさ)
根気や集中力が無く周囲には意欲が無いように思われ誤解に繋がります。
精神的にも依存度が強くなり甘えている様に見えます。
間食も多くなり生活リズムを崩し勝ちな状態です。
③受動的な生活パターン
ごろごろした日々が続き、何にも関心を示す事が出来ない状態です。
行動は基本的に周囲に強く促されてからでは無くては出来ません。
促し方が不適切な場合、患者はむしろ抵抗し頑なな状態に成ります。

消耗期への適切な対応

  • ①心身共に休養が必要です。
  • ②安心して過ごせる環境を作る(家族の他に周囲の理解も必要)③家族は性急に事に及ばない事。

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