アルツハイマーと脳について

普段何気なくやっている行動って、とても多いですよね。
例えば買い物をする場合、何を買うのか確認をする、メモをする。
そして割引クーポンを持ち、自転車や車を運転して出かける。
買い物先で友人に会い、お茶でも飲むことに。でも30分で帰らないと用事が・・・

日常的な上記の行動をするために、どれだけ脳、特に大脳という人間の思考力を使うエリアを駆使しているでしょう。
買い物をするには、家にあるものを確認する、という判断が必要ですね。そこから何を買えばいいのか推測をする・・長くなるので、この辺りにしますが、人は想像以上に脳を駆使しているのです。

ひらめく
人は想像以上に脳を駆使している

アルツハイマーの場合

アルツハイマーの場合は、上記に書いたような「ちょっと買い物」に必要な手順が全て欠けてしまいます。
その理由は、アルツハイマーは脳が部分的に滅んでいくからです。
アルツハイマー認知症の仕組みを簡単に説明しますと、脳の中にあるβアミロイドたんぱく質、またはたんぱくが脳に沈着して、老人斑を作ります。すると、その部分の脳細胞は滅んでしまいます。

その結果、脳が縮んで見えるのです。
特に記憶を司る海馬と呼ばれる部分の萎縮が大きいのが特徴です。
海馬は、脳の一時的な記憶保管場所です。「買い物メモ」のようなものですね。
従って、ここが破壊されていくと、今聞いたことや見たことの記憶が無くなるのです。

記憶部分が大きく欠落、大脳が部分的に欠落すると、簡単な物事をスムーズに進められなくなります。それがアルツハイマー認知症の症状なのです。

アルツハイマーの診断と「正常圧水頭症」という病気

最近は脳のCT、MRIなどの画像診断が発達しているので、病院に行き、脳の画像診断をしてもらえば、ほぼ確定診断が可能です。
ただし、実はアルツハイマーと非常によく似た「脳の異変」が見られる病気が他にもあります。「正常圧水頭症」という病気です。
数は多くないのですが、アルツハイマーと間違えられることの多い病気です。

認知症と同じ症状=記憶障害などが出ますが、特徴的なのは歩幅が狭くなり、チョコチョコと歩くこと、正常圧水頭症は、治療により完治できます。
最近は、認知症の患者も増え、誤診は減ってきていますが、病院の診断や方針に納得できない場合は、別の病院にかかってみるのも1つの方法です。

他にも認知症と同様の症状が出る病気がある上に、認知症もアルツハイマーだけではありませんが、脳の画像診断でほぼ全て解ります。
認知症の疑いがある場合は、早めに脳の画像診断を受けましょう。

アルツハイマーは、未だにどんどん悪化して最後は大変なことになるというイメージがありますが、早期の治療、生活の改善、周囲の接し方によっては、病人にすら見えない状態を長く維持する人もいます。

最近の医学の進歩で、薬など治療方法が発達して来たことも大きいですが、それ以前に脳は再生するのです。また脳には失った部分を補完する機能もあります。

アルツハイマーの大きな誤解

アルツハイマーの大きな誤解の1つに「脳の完全破壊」があります。生活に必要な大脳部分は壊れますが、感情部分は残ります。
自分の感情があるにも関わらず、そのことについて理解できない、当然周囲は更に理解できない悪循環が、アルツハイマー患者の問題行動などを起こしているのです。

健康的に過ごすことの大切さ

認知症に限らず、人は自分を肯定することで精神の安定を得られます。
どんな病気であっても、病気以前に、あくまで1人の人間なのです。

早期にアルツハイマーを見つければ、早めにこういった対応が取れますし、本人も病気を理解して納得できる可能性も高く、悲観することを減らせるかもしれません。
脳の欠損=人生の損失にはならないのです。人間の体とはすごいものです。

最後に、脳も体の一部です。健康的に過ごすことで脳の機能や質は維持できます。
健康維持とは、健康な脳の維持でもあるのです。

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