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自律神経失調症の症状【めまい・イライラ・息苦しさ・息切れ・嘔吐】

自律神経失調症の症状『めまい』

自律神経失調症の症状の一つとしてポピュラーなのは、めまいです。

一口にめまいと言っても、実は種類があります。

  • 立ち上がった際にめまいを感じる「立ちくらみ」
  • 目が回るようなめまい
  • 足元がふわふわとするようなめまい

上記の症状などがその代表例と言えるでしょう。

めまいの原因としては、脳への血圧調整が不調な場合や、耳のリンパが増えすぎる「メニエール病」などが代表的な原因として挙げられます。

しかし、自律神経失調症の場合は、これらの原因に検査で該当”しないこと”が前提といえます。
自律神経失調症によるめまいの場合には、通常血圧の制御を自律神経で行っているのに、その制御が不調であること、そしてそれによってめまいが引き起こされる、という態様でのめまいとなります。

このようなめまいへの特効薬は残念ながら、私が試した限りでは存在せず、自律神経失調症を改善するほかに回復が望めません。
めまいに悩む方はまず、それが自律神経失調症であるのかを検査によって確認し、そうであれば、めまいを治そう、というよりも、自律神経失調症を治そう、という姿勢で治療にあたる必要があるということです。

めまい
自律神経失調症の症状の一つとしてポピュラーなのは『めまい』

自律神経失調症の症状『イライラ』

自律神経失調症やうつの精神症状として典型的とも言える”イライラ”は、私も治療中によく悩まされた症状です。
しかし、イライラといっても、いつもイライラしているわけではありません。
イライラというのは解りやすい症状であるため、目立つだけなのです。
実はイライラの対極に気分の落ち込みがあり、全体として見ると”情緒不安定”と言うことができます。

またイライラは、自律神経のひとつである交感神経を刺激するため、イライラした感情をそのままにしておくとなおのことイライラしてしまうという、負の連鎖に陥る場合があります。
この改善方法としては、やはり適切なストレス発散の方法を見つけることでしょう。
自分や周囲に被害を出したりしてしまう前に、たとえば大きな声を出せるところで歌ってみたり、運動で発散するという方もいるでしょう。
また、イライラしているという状態を素直に誰かに話してみるというのもよい手段です。
自分一人で処理できる範囲を越えているのなら、信頼できる方にありのままの話を聞いてもらうことで、ストレスが軽減することもあります。

イライラ
イライラしてしまうという、負の連鎖に陥る

自律神経失調症の症状『息苦しい』

自律神経失調症を患う方が、息苦しさを感じる場合があります。
しかし、肺などの呼吸器には検査で異常が見られない。
これが不定愁訴です。

息苦しさというのは本人にしかわからず、”不快感”という感覚のカテゴリに分類されてしまう場合もありますが、実はこれは感覚の問題ではありません。
というのも、実際にうまく肺を動かせておらず、充分な酸素量を取り入れられていない場合があります。
この原因は自律神経にあり、通常肺が呼吸をするときには、肺を動かす筋肉が弛緩しており、息を吸うときに緊張します。
自律神経の制御がうまくいっていないと、この弛緩と緊張のバランスがとれず、息を上手く吸うことができないというわけです。
自律神経失調症の方が息苦しさを感じる原因はここにある場合もあります。

改善には、緊張して息を吸いにくくなっている肺周辺の筋肉の緊張をほぐすというのが第一、そして、息をしっかりと吐く訓練をすることが重要と言われています。
腹式呼吸などの方法で呼吸法をトレーニングする場合もあるようです。

自律神経失調症の症状『息切れ』

息切れと同様に自律神経失調症を患う方が悩まされる症状の一つとして、この”息切れ”があります。

この原因もまた、息苦しい症状と同じです。
胸の筋肉の緊張により、充分に肺を動かせていないことが代表的な原因と言われています。

さらに、自律神経失調症の方向けという意味で、”姿勢”というものが大きく関わっていることもご紹介したいと思います。
姿勢と言われて真っ先に思い浮かべられるのはやはり猫背でしょう。
こちらは呼吸に大きく関わっており、背骨が歪に曲がります。
その結果、横隔膜が動作しにくくなり、呼吸がしにくいというわけです。
医学的な統計があるか定かではありませんが、私が実際に受診したクリニックの先生も、”自律神経失調症で受診される方は、明らかに姿勢の悪い方が多い”と仰っていたほどです。
姿勢が悪いから呼吸がしにくいのか、呼吸がしにくいから姿勢が乱れてくるのか、卵が先か鶏が先かというような話に聞こえがちですが、少なくとも姿勢を改善することは意味のある対処法といえそうです。

息切れ
息切れと同様に自律神経失調症を患う方が悩まされる症状の一つとして、『息切れ』がある

自律神経失調症の症状『嘔吐』

自律神経失調症の症状でめまいや頭痛が出ているときに、それと合わせて吐き気や腹痛といった症状が出ることは珍しくありません。

この吐き気は一時的であることが多く、実際に嘔吐してしまうことは稀です。
しかしながら、嘔吐という症状がないというわけではありません。
嘔吐は、自律神経失調症と無縁の方でもすることがありますが、この場合の多くは胃の荒れであったり、特定の成分の過剰摂取などが原因であることがほとんどです。

それに対して自律神経失調症の方が嘔吐するのは、これら消化器の以上や過剰摂取などではなく、基本的に精神的なストレスが原因であることがほとんどです。
このような嘔吐は神経性嘔吐と言われ、胃の内容物を吐いても吐き気が収まるとは限らないという点で、この症状を抱える方にとっては辛い点です。
治療には、市販の吐き気止めや胃腸薬の効果は薄い場合が多く、鬱積したストレスを発散するカウンセリングやマッサージなどの療法が重要となるでしょう。

疲れた胃
自律神経失調症の方が嘔吐するのは、基本的に精神的なストレスが原因

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