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統合失調症の人が犯罪をしたりすると、攻撃性が注目される

統合失調症の人が犯罪をしたりすると、「また、統合失調症か」とその攻撃性が注目されるようになります。
本当に統合失調症には攻撃性があるのでしょうか?
また、攻撃性があるとしたら、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか。

妄想からの反撃

犯罪をするケースも最も多いのが、統合失調症による妄想へ反撃をしてしまうというものです。
例えば、「隣人から攻撃されている」という妄想を持っていて、そのまま隣人を攻撃してしまうというケースです。
これは実際に起きた事件です。
動機の意味不明さから、マスコミに囃し立てられてしまいがちですが、本人にとっては意味のある反撃なのです。

こうした極端なケースでなくとも、統合失調症に攻撃性があるように見える行為は、妄想によって引き起こされます。
例えば「自分は全ての人に嫌われている」という妄想を持っていた場合、八つ当たり的に攻撃性を出す事になりますし、幻聴が聞こえていればそれに対して反論をしてしまい、攻撃的になる事もあります。

統合失調症の人は妄想で苦しんでいます。
様々な人から攻撃を受けているように感じています。
しかし、その妄想に対する反撃をしてしまった時点で、周りからは何の意味もなく攻撃性を露わにしたかのように映ってしまうのです。

イライラからの攻撃

統合失調症の症状として、イライラというものがあります。

やはり統合失調症は症状としてイライラしているものなのです。
そうした怒りが攻撃性に変わる事はあり得ます。
怒りを内服しているという事は、それだけ攻撃する機会があるという事です。
その怒りを自傷行為などで発散する人もいます。

何にせよ、攻撃性があると思われても仕方ない行動を取ってしまう事があるのです。

怒りや憎しみという感情は持っていないのが1番です。
それを持ってしまっているというのは、それだけでハンデなのです。
それを元に攻撃性を見せた行動をしてしまいかねません。

精神は不安定

統合失調症になっている時点で、様々な症状が出ています。
妄想もそうですし、幻聴や、その他精神の不安定になるような要素を全て内服しています。
そして、薬でコントロールできるのですが、自分に合う薬を見つけ出すのも一苦労がいります。
その調整中というのは、不安定な立ち位置にいます。

また、統合失調症になっているのに、「自分は病気ではない」と思い込んで、薬を飲まないという事も考えられます。
そうした場合、病気が悪化して、症状がまともに出てしまう可能性もあります。
そうした場合は非常に危険です。
全ての症状がそのまま表に出てしまう事になります。

統合失調症は不安定な病気です。
少し突けば、簡単に崩れてしまうような病気です。

そのため、依存状態に陥る事もあります。
その結果、信頼が崩れてしまうと、裏切られたと思って攻撃性を出したり、全ての事が心配になって攻撃性を出したり、様々な色合いを見せます。

そうした不安定さは、確実に攻撃性と結びついています。

最後に

統合失調症は決して、統合失調症だからといって、犯罪をするものではありません。
しかし、一定の確率でそういう事をしてしまう可能性はあるのです。

統合失調症の特性を理解した上で、上手に付き合っていく事が必要になります。

周りの人は、差別的な一面だけでその人の事を見るわけではなく、ただ、理解をしてもらう必要があります。
こうした特徴があるから攻撃性があるように見えるし、攻撃性を出す事もあるけれど、薬によって抑えられている内は普通です。

統合失調症の症状は全て薬で抑え込む事ができます。
そのため、薬をきちんと飲んでいれば、どんな統合失調症の人でも安全で、安心できる人物であるという事は忘れてはいけません。

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