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緊張型頭痛の根本的解消は肩こりの解消が近道!?

頭痛の7割を占め、激烈ではないものの痛みが持続するのが緊張型頭痛です。

その原因は脳への酸素供給不足です。

なぜ脳の活動に必要不可欠な酸素供給が滞るか。

それは脳への血流が阻害されるからです。

阻害要因はの下記の2つです。

  • 身体的(フィジカル)ストレス
  • 精神的(メンタル)ストレス

普通、ストレスと言うと精神的ストレスを指すことが多いのですが、身体的ストレスから考えて行きたいと思います。

身体的ストレス

身体的ストレスと言っても、何の事はない、肩こりです。

脳はその活動のために大量の酸素を必要としています。
酸素を運ぶのは血液であり、心臓の左心室から送り出された動脈血が脳に向かう途中に必ず通るのが首を通る頸動脈です。

頸動脈が肩こりによって圧迫されると血流が滞り、酸素の供給が阻害されてしまいます。

その結果起こるのが緊張型頭痛なのです。

ですから、緊張型頭痛の根本的解消を考えるならば、身体的ストレスの大部分を占める肩こりの解消について考えるのが近道というものです。

肩こりの原因

そもそも肩こりの原因は何なのでしょうか。

真っ先にあげられるのが筋肉です。

肩こりと関係の深い筋肉は首筋から背中にかけての筋肉の集合体です。

首筋や肩の周りには骨や関節を包むように20以上もの大小様々な筋肉があり、ボーリングの玉なみの重さ(4kg前後)の頭部を支えながら、曲げたり回したりしています。
同時に左右それぞれ4kg前後の重さの腕を吊り下げかつ上げたり下ろしたり回したりというダイナミックな動きをしています。
これらの筋肉の硬直は血流を悪化させ、凝りや痛み、しびれなどを引き起こします。

代表的な筋肉を3つ上げると下記があります。

  • 鎖骨から方にかけての僧帽筋
  • 肩から上腕の外側にある三角筋
  • 背中から首と肩に広がる肩甲挙筋

肩こりとはこれらの筋肉が硬直して起こる不快感です。

肩こりを起こしやすい動作や作業

肩こりを起こしやすい動作や作業として挙げられるのは、編み物・読書・デスクワーク・パソコンなどです。
これらに共通するのは、前かがみの同じ姿勢で長時間にわたって作業や仕事を続けた場合に起こりやすいと言う特徴があります。
いわゆる「うつむき症候群」と言われる症状の1つです。

筋肉を使うと乳酸などの疲労物質が蓄積して行きます。
大きな運動を伴う運動は、血行を促進して筋肉から疲労物質を運び去りますが、動きの少ない長時間にわたるうつむいた姿勢では血行が促進されず、疲労物質がたまりやすくなって疲労感や不快感を引き起こします。

次にあげられるのが骨格です。

具体的には頚椎です。

私たちヒトを含めた哺乳類の頚椎の数は、アリクイ・アルマジロ・ナマケモノなどの異節類を除いて、7個です。

頚椎の第一の機能は重い頭を支えたり、首を前後に曲げたりそらしたり、左右を動かしたりすることです。
第二の機能は中を通る脊髄を守ることです。

ただ、このうような機能を発揮するには、頚椎だけでは無理です。
7つの頚椎どうしをつなぐ軟骨部分である椎間板と靭帯が必要です。

椎間板は加齢による劣化が最初に現れる部位で、20歳までの成長期を終えると後は老化の一途をたどります。
早いヒトでは10代後半から、遅くとも30代の間に肩こりを自覚します。

何故かと言うと、椎間板の最も外側には脊髄洞神経と言う感覚神経が分布しています。
椎間板が老化にともなって頚椎間のクッション機能を劣化させると、無理な力が加わります。
脊髄洞神経がその刺激をキャッチするとその刺激が脊髄に伝えられ、肩甲骨の周りの筋肉を反射的に伸縮させるためです。

また、この神経は交感神経からの枝と融合している事が、精神的ストレスと肩こりの関係に関わっています。

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