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統合失調症の症状を看護する側は臨機応変な対応が必要

統合失調症は、発症状況やその原因は患者によって異なります。
看護する側はその場その場で臨機応変な対応が必要です。
故に臨床経験の浅い看護者は深い知識を得る事は症状を理解し適切な対応する上で助けに成ります。

精神疾患の特徴

症例は主に妄想・幻聴など現実と思考との境界が曖昧に成る現象です。
国内統計によると80万人以上に当疾患を患っているとされています。
この数値は国民全体の0.7%に相当し、100人に一人に該当します。
また、男女の割合では男性が女性に比べ約1.5倍の割合で発症数が高との結果がでました。

概ねタイプには陽性症状(多動性で交感神経が闊達)・陰性症状(うつ状態な外面と緊張して固まっている症状)に分類出来ます。

症状プロセスの雛型

  • 前駆期
  • 急性期
  • 消耗期
  • 回復期
  • 安定期

基本的には上記の5つの発症パターンが在り看護方法もこのプロセスに対応した方法をとる必要があります。

症状例

妄想・幻覚症状(陽性症状)
被害妄想 自分が嫌われて常に周囲から悪口を言われていると念慮した状態
関係妄想 全ての出来事と自らの関与に結びつけてしまう状態
注察妄想 盗撮・盗聴など一日中何者かによって監視下に置かれている様に感じる状態
追跡妄想 誰もいないにも拘わらず、背後に人の気配や目線を感じる状態
心気妄想 勝手に大病を患っている様に思い込んでしまう状態
誇大妄想 現実から乖離して自らの評価を際立せて高い位置に置き他者を低く見る症状
宗教妄想 自を神の様に感じて、他者の前でも神の様に振る舞う状態
嫉妬妄想 パートナーに対し、常に不貞行為を感じ憤慨してしまう状態
恋愛妄想 接した異性に対して愛されていると勝手に思い込む妄想
被毒妄想 飲食物の中に誰かが毒を混入させたと思込んでしまう状態
迫害妄想 誰かに攻撃されていると思う症状。
被毒妄想やその他の症状と重複する様な症状
没落妄想 世界の滅亡や自らの人生における失墜を過剰意識してしまう症状
幻覚(陽性症状)
幻聴 外界から刺激がなく無音状態で在るにも拘らず何かの物音や話し声が聞こえていると感じる状態
幻視 現実には存在しない物が見えたりする状態
幻臭 臭いがしていない物にも、過敏に臭いを感じてしまう状態
幻味 口に入れた飲食物に実際には普通な味でも何か薬物の様な味、異物混入を舌が感じてしまう状態
知覚過敏 音や臭いに敏感になり光を眩しく感じる状態。
極稀な症例として皮膚炎症の様な生活反応が現れるケースもにあります。

余談

空間的抑制偏差(触角や視覚)・時間的抑制偏差(聴覚・臭覚・味覚)の狂いによる心的時間旅行(予言)や透視(=現在を予言する行為)の超常現象に対して正当性を力説するケースも間々あります。
一般的な心理学サイドでは当然この様な身体的特徴は荒唐無稽な事柄として能力者?に対しては完全否定または知覚過敏を考慮する立場です。
他方、超心理学では予言は視覚を司る時間的抑制偏差の働きにあると主張します。
カード当てゲーム(J.B.ライン考案のESPカード実験)の所見として前後に隣り合う同一の図柄カードを束に含ませた場合、被験者は過去・現在や未来が混同して回答率が低下する傾向で在ると解説しています。
心理学と哲学(心弁的に体と心との関係を実証する)の切替えは19世紀後期頃(江戸末期~明治時代)ですが、心理学の黎明期では一応は科学として実証主義の立場を取っていましたが、時には説明し難いオカルト現象なども特殊(変態)ケースとして稀に(福来友吉など)研究されていました。
現在は超心理学と心理学は明確に反目・区分され、後者の立場はあくまで超常成る現象全般は妄想という言葉に習練されています。

意識・感情症状(陰性症状)
意識
思考操作 心理的に操られている様に感じて体が何者かに支配されている様に感じてしまう現象
思考剥奪 自分の考えやアイディアを他人に読まれている様に感じる現象
思考伝播 感覚器官外知覚・特殊情報伝達(テレパシー)などの方法を用いて自分の心が読まれたり、逆に他人の心を妄想的に感知しているかの様に感じる現象
思考察知 自らの思考を他者に読まれていると感じる現象
感情
興奮 普段は謙虚な態度であるが、何かの拍子で興奮し有頂天になり傍若無人な態度をとる状態に成ります
混迷 塞ぎこんで外界(知合や家族も含む)からの問いかけに無表情に成る状態
拒食 食欲を失い、食べる行為に無条件に拒否反応を示す状態(容姿に敏感な若年層や若者に多い傾向)
感情鈍麻 無表情が常態化し喜怒哀楽と言った心の中から反映される表情が減退する状態
心的遮断 初対面での人見知りの様な状態で、それが継続し人間関係や信頼関係での絆や仲間意識への発展が不可能な状態
この様な状態は一般的に平面的な関係構築と表現されます
緘黙 他人とのコミュニケーションに関心を示さなく成る状態で寡黙状態が持続します
拒絶 人から指図される事に極度な反抗心や拒絶反応を示す状態
自閉 自分の殻に閉じこもる状態

自閉症には主に3タイプに分かれます。

  • (1)LD(学習障害):集中力がなく一般的に記憶に留める事が苦手です。普段は落ち着きがなく多動性が目立ちます。
  • (2)広汎性発達障害(自閉症):言語に吃音があったり言動に多少時間を掛けなければ成らない状態です。
  • (3)高機能発達障害(アスペルガー症候群):心に偏りがあり興味のある専門的な事柄には常軌を逸して研究や論絶する意欲が高く力説するあまり会話が一方通行に成りがちです。

他人との共感を軽視して自説に拘り、良い関係構築に問題が生じる事もある。
エジソンやアインシュタイン著名な学者にもその傾向に在ったと言われています。

抑うつ 一般的にうつ病と称される症状で内心は不安感が止め処なく沸立ち、睡眠にも不安を持ち不眠症になる。
肉体的にも疲労困憊の状態です。
パニック 突然に発症し激しい動悸や発汗が生じ、場合によっては胸部の痛みや発作が生じます。
てんかんの様な症状です。
自己喪失 これまでに成し遂げた成果にさえ疑問が自生して、先々に対してそれらの成功体験が重荷になります。
従って未来に対して不安が増幅される状態です。
生活阻害症状(陰性症状)
論点相違 話がちぐはぐに成り話題が次々と脱線して会話が成立しずらい状態。
または会話の内容に齟齬が生じる事もあります。
能率低下 効率的で合理的な手順や総合的な判断が鈍くなる上状態です。
手際が悪く作業ミスを発生しやすい状態です。

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