アルツハイマー型認知症の経過

アルツハイマーの症状の経過は、個人差があります。

しかし、経過は共通の段階があると言われています。
アルツハイマーの初期の症状が現われ始めるのは60歳以降と言われています。

初期は、物忘れから始まると言われています。
そして、記憶力が低下し、新しいことを覚えることが困難になり、過去の出来事等も徐々に忘れていくのです。
最終的には、自分自身の意思を伝えることも出来なくなっていくのです。

上記のような症状の経過は一般的といわれていますが、環境やストレス等様々な要因によっては、一気に進行する恐れもあります。

進行は緩やかと言われていますが、放置すると確実に進行していくのです。

このページでは、アルツハイマーの症状がどのように経過していくのかを説明しますので、参考にしてみてください。

ストレス
ストレスは、アルツハイマーの経過を早める恐れがあります。

早期徴候・症状

早期に見られる特徴や症状として、「記憶障害」が代表的といえるでしょう。
軽い物忘れと言う認識でしょうか。
例えば、代名詞を多用し、適切な言葉がすぐに出てこないことも挙げられます。他には判断力の低下が挙げられます。

上記以外にも、「軽度の人格変化」「頑固になる」「自己中心的」「睡眠障害」「不安」「抑うつ」が現われるケースがあります。

この段階では、日常生活に支障がないため気づきにくい場合が殆どです。

軽度アルツハイマー型認知症

早期では、軽い物忘れでしたが、軽度アルツハイマー型認知症では、「物忘れ」が顕著に現われます。

この段階で、医師からアルツハイマーの診断を受けていると、治療もスムーズに行われ、進行も緩やかにできると言われています。

軽度アルツハイマー型認知症の症状として以下の症状が挙げられます。

  • お金の計算がたまに出来なくなり、支払いに支障が出る。
  • 何度も同じ質問を繰り返す。
  • 日常の作業に時間がかかるようになる。
  • 物のしまい忘れ、置き忘れがあり、何かを探してしまう。
  • 怒りっぽくなる。
  • 今聞いたことや、少し前のことを忘れてしまう。
  • さっき言ったことを何度も言ったり、何度も聞いたりする。
  • 会話のキャッチボールができない。
  • 調理器具や家電製品の使い方がわからなくなる。
  • 身だしなみに気を使わなくなり、同じ服をずっと着ている。
  • 元気がなくなり、うつ状態になってしまう。
  • いらないものまで購入してしまう。
  • 年月日がわからなくなる。

中等度アルツハイマー型認知症

初期では、日常生活に支障がなかったものの、初期と異なり、中期段階では、自分自身にもそうですが、周囲にもなにかおかしいと思わせるような症状があらわになってきます。

中期症状の代表的な症状で挙げられるのは、個性の喪失と記憶障害の進行です。

  • 記憶障害や錯乱が悪化してしまう。
  • 家族や友人等、身近な人が認識できなくなる。
  • 新しいことが覚えることが出来ない。
  • ちぐはぐな組み合わせで衣服を着てしまう。
  • 着替えがなかなかできなくなる。
  • 何度も通っている道で迷子になってしまう。
  • 運転が出来なくなる。
  • 感情障害が出る(大声を上げる、動き回る、暴言を吐くなど)
  • 暴言・暴力・徘徊など問題行動が起こる。
  • 靴の左右を間違う
  • お風呂に入らなくなるまたは、嫌がる。
  • お風呂に入ったとしても、体が洗えなかったり、体を拭くことが出来ない。
  • トイレの水を流せない

高度アルツハイマー型認知症

高度のアルツハイマーになってしまうと、コミュニケーションをとることが困難になってしまいます。

必ず介助が必要になります。
最終的には、寝たきりになってしまうケースもあります。

  • 物忘れは当然になる。
  • 何一つ身の周りのことが出来なくなる。
  • コミュニケーションが取れない(まったく会話が通じない)。
  • 睡眠時間の増加が増加する(寝たきりになる)。
  • 排便
  • 排尿障害
  • 意味不明なことを叫ぶようになる。
  • 歩行能力の喪失
  • 被害妄想や幻覚などが頻繁に出現
  • 介助なしでイスに座れない
  • 笑う能力の喪失
  • 意識の低下、昏睡

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