統合失調症で人格荒廃は起こります

統合失調症で人格荒廃は起こります。
人格荒廃とはどういう事かというと、簡単に言えば廃人のようになるという事です。
生きながら、気力を失ったような生活しか送る能力がなくなってしまいます。
何事も迎合的で、無気力で、無表情な植物のような状態になってしまいます。
そうした人格荒廃はどうやって起こるのでしょうか?

人格形成期に統合失調症になると

思春期から青年期にかけて、人は人格を構成する時期に入ります。
その時期に統合失調症を発症してしまうと厄介です。

何故ならば、人格を構成する環境が悪化するからです。

常に幻聴に苦しめられ、人ごみに入れば悪口が聞こえ、被害妄想によって部屋に監視カメラが仕掛けられているのではないかと思い込んでいるような環境で、まともな人間が育つでしょうか。
その答えは「NO」です。

特に人格を形成する時期に、統合失調症になってしまうと、人格荒廃を招きます。

ほとんど廃人のようになってしまうのです。

人格を作る時間、全て戦争に行っているようなものなのです。
人格荒廃も起こります。

そうなると、一生を病院で過ごすという事もあり得る話なのです。

統合失調症で強いストレスを受けると

統合失調症中に更に強いストレスを受けるという事は考えられる事態です。
そうした場合、人格荒廃が起こる場合もあります。

元々、統合失調症という強いストレッサーを抱えている状態で、更にストレスが加わると、同時に二つのストレスの処理をしなくてはいけなくなります。
そうなると、統合失調症の人は繊細な人が多いので、その処理ができずにパンクしてしまう事があります。
そうなると、人格荒廃を招く原因となってしまいます。

人格荒廃が起こってしまったら

まずは緊急で精神病棟に入院する必要があります。

人格荒廃が起こると、その後の人生に大きな影響を与えます。

まず、仕事をする意欲が沸かず、生活保護で生きていければいいかという考えになってしまいます。
物欲がないために、最低限の生活さえあればいいと思い込んでしまうのですね。
そして、人生に楽しみを見出せません。
ゲームやアニメなど受動的な娯楽はするものの、本当に楽しむ娯楽というものはないのです。

ただ、生きるために生きる。

それだけの人間になってしまいます。

そうならないように、病院で薬の微調整をして、人格を元に戻す事が必要になってきます。

人格を回復させるには

人格荒廃から普通の人格に戻すのには途方もない努力が必要です。

最もいいのは、自分が必要とされているような環境に身を置く事です。
そうすれば、自ずと自分がすべき事も見えてきて、人格が元に戻っていきます。

そして、多くの人と会話するように努めましょう。
ただ、これは自発的にできるものではありません。
人格荒廃になってしまうと、そうした事ができなくなってしまっているのです。
そのため、家族など周りの人達が多くの人と会話をできる環境を作り、多くの人と会話をする機会を増やすよう努力をしてみてください。

やはり人間というのは、他者と触れ合う事によって、成長します。

人格荒廃となって壊れてしまった心も、他者とのふれあいによって回復してきます。

ただ、複雑な人間関係に放り込まれると悪化するので、精神疾患の自助グループやデイサービスやカウンセリングなどを上手く利用して、人と接する機会を増やしてください。

最後に

統合失調症で人格荒廃が起こらないように、まずは自分の統合失調症の管理をしっかりとしておく必要があります。

そうした上で、人格荒廃が起こってしまった場合は、速やかに入院などをして、回復をしましょう。

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