群発頭痛の痛みや遺伝・男女の割合について

群発頭痛は一日中頭が痛い?

群発頭痛の頭の痛み方で、1日中痛いということはありません。
ただとても激しい痛みなので、ずっと痛みが残っているような感じがするという患者さんはいるようです。

群発頭痛は、1日に1~2回程度(日本頭痛学会では2~8回と定義しています)、痛みの発作が起こります。
1回の痛みは15分~3時間程度で、だいたい毎日同じくらいの時間に痛みだすことが特徴です。

また、痛む時間帯は夜中~明け方に起こることが多いようです。
そのため、群発頭痛の患者さんの多くは睡眠不足に悩まされているようです。

夜中

群発頭痛の痛みはどれくらい?

「三大激痛」というのをご存知でしょうか?

その名の通り、病気による痛みのトップ3をラインナップしたものです。
様々な捉え方があって一様ではないのですが、痛いと有名な「尿路結石」や「心筋梗塞」「くも膜下出血」「陣痛」とともに、この群発頭痛もトップ3に入ることがあります。

このように、群発頭痛の痛みはとにかく激しい痛みなのです。
あまりの激痛に思わず頭に恐怖がよぎる、ということから、別名「自殺頭痛」とも呼ばれています。
その痛みは、「目がドリルでえぐられるような痛み」とか「キリで突き刺すような痛み」と表現されることが多いのです。

痛みを耐えることが困難で、痛みを抑えるために、暴れたり頭を壁に打ち付けるような患者さんもいるといいます。

動くと痛みが紛れるともいいますが、実際には動かずにはいられないほどの痛み、ということでしょう。

ドリル

群発頭痛は遺伝性の病気?

群発頭痛は遺伝する可能性が高いといわれています。

群発頭痛の患者さんの中には、家族内にも同様に群発頭痛をもつ家族がいることが多いようです。
ただ、それが、同じ環境で生活する時間が長かったからなのか(環境因子)、遺伝子レベルでのことなのかということまでは明らかになっていません。

家族

群発頭痛がうつ病を引き起こす!?

群発期には、毎日、激痛に悩まされる時間があります。
激しい痛みのために、日常生活が思うように送れないというケースがとても多いようです。
そのため、痛みのストレスにプラスして痛みへの不安が大きくなり、結果、群発頭痛への恐怖で、患者さんの中には群発期にはうつ状態になってしまう方もいるようです。

また、逆にうつ病から群発頭痛を起こすことも、稀にみられるようです。

慢性頭痛(特に思い当たる原因がなく、重篤な疾患に起因しない頭痛。いわゆる「頭痛もち」の人の頭痛)の代表的なものとして、偏頭痛(頭の片側が痛む)、緊張型頭痛(頭全体が、重く鈍く痛む)、群発頭痛があげられます。
これら慢性頭痛の原因として、体の緊張や脳の一時的な萎縮が関係しているといわれています。
うつになったことで不安感が増して脳が萎縮し、より頭痛が激しくなる、ということが起こることがあるようです。

うつ病の場合、多くは緊張型頭痛に近い頭痛を併発するのですが、稀に偏頭痛や群発頭痛を引き起こすこともあるといいます。

女性には群発頭痛が少ない?

偏頭痛の患者さんに女性が多いのに対して、群発頭痛は働き盛りの20~40代の男性に多く、女性の3~7倍にものぼると言われていました。
男性の中でも、アルコールやタバコが好きな人に多くみられます。

しかし、近年、女性の社会進出に伴って、群発頭痛が女性の中にも増加してきているのが現状です。
これは女性の生活習慣の変化やそれに伴うストレス、喫煙率の増加の上昇などがバックグラウンドにあるとあるといわれています。

群発頭痛の原因はまだ解明されてはいません。
ただ、以上のことからも、根本的にはストレス・飲酒・喫煙に大きく起因していると考えられています。

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