欠神てんかん

短時間だけ意識を失う欠神発作を繰り返すタイプのてんかんは発症年齢によって、小児期(小学校低学年頃)までに発症するものを小児欠神てんかんといいます。
欠神発作が起きると、それまでやっていた動きを止め、うつろな表情になってボンヤリとしているように見えます。
発作時間は数秒~30秒くらいで、この間に声をかけても反応しませんが、声掛けで発作を中断できることがあります。
本人は突然の始まりと終わりに気づいていないこともあり、テレビを見ていると、話しが変わっていたように感じられます。

小児欠神てんかんは発作が1日に何度も起きることが多く、男児より女児のほうが多い傾向があります。
過呼吸という早い速度の呼吸をさせると、診察中でも発作が起きやすくなるのが特徴です。
薬が効いて予後は良好、治療の終了できるケースが多いです。
少ないですが、再発する場合もあります。

思春期に発症するものは若年欠神てんかんといいます。
小児欠神てんかんと比べると、発作の頻度は低いです。
欠神発作以外に全般性強直間代発作も合併していることが多いです。
薬で発作は抑えやすいですが、小児欠神てんかんとは少し異なり、薬の終了をすると再発しやすいので、長期間の服薬を必要としています。

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