偏頭痛の予防

つらい偏頭痛の症状は、適切なお薬によって緩和できることがわかりました。
しかし、できることなら痛みを感じる機会を少なくしたいもの。
偏頭痛には「予兆」があると言われます。
予兆があって痛みがくるわけですが、そうであれば予兆が起こりそうな場面を避けることで、偏頭痛を予防することができるはず。
この記事では、偏頭痛の予防について解説していきます。

食事を変えて偏頭痛を予防できる? 

最近では、病気に対するアプローチとして、日頃の生活習慣を見直すことで”治療”ではなく、”予防”という考え方が主流になってきました。
中でも病気を予防するという考え方の中で外せないのは、”食事”です。
食事は日々の栄養を得るだけではなく、病気を防ぐ、体調を整えるという考え方のもとでも非常に重要なものといえます。
では、偏頭痛を防ぐために食事で注意することとはどのようなことでしょうか。
偏頭痛を和らげるために必要なものとして、”マグネシウム”が挙げられます。
マグネシウムには拡張して緊張した血管を弛緩させる効果があります。
マグネシウムを多く含む食品としては、バナナやアーモンドがよく知られています。
また、偏頭痛に関わる症状として高血圧が挙げられますが、これに対する対策としてはビタミンB2がよいとされます。
ほうれん草やヨーグルトなどがビタミンB2を多く含む食品として有名です。

バナナ

偏頭痛の予兆…?首の痛み

パソコンでの事務作業など、デスクワークの多い方にとっては、肩や首の痛みは頭を悩ませる種でもあります。
長時間同じ姿勢で仕事をしていて、仕事が終わると首や肩に痛みがある、という方も少なくないでしょう。
また、そのような首の痛みや肩の痛みから、頭痛を感じる方もいらっしゃるようです。
ただし、これは偏頭痛とは異なり、「緊張性頭痛」と呼ばれる、原因を異にするものと言われています。
目の酷使や同じ姿勢を継続することで、頭痛を発するものといわれています。
このような頭痛の場合には、偏頭痛の治療のための薬ではなく、緊張性頭痛のための対策を講じるのがよいでしょう。

デスクワーク

目の疲れからくる頭痛は偏頭痛?

ドライアイという症状や、ブルーライトという言葉が最近では注目を集めています。
かつては書類を見る時間が多かったものが、現在だとその多くがデジタルデータに変わったため、パソコンのディスプレイから見るようになったのは、その一因と言うことができるでしょう。
目の疲れは頭痛を引き起こすということは、聞いたことのある方も多いでしょう。
ではこれは偏頭痛なのでしょうか。
実はこれも、肩こりや首の疲れと同じように偏頭痛というよりも、緊張性頭痛の一種と考える向きが強いようです。
目の疲れが肩こりや首の疲労感をもたらし、そこから頭痛へ繋がるというのが主流の考え方です。
そのため、目の疲れを感じたときには、目のケアももちろんですが肩や首といった筋肉のマッサージ、ストレッチなどによって身体の緊張をほぐすよう努力していくことが必要となるでしょう。

肩こり

便秘と偏頭痛は関係がある?

便秘は、偏頭痛とは異なりますが、それでも人が生活していく上で非常に辛い症状であることは間違いありません。
腹痛や吐き気、胃の不快感などの症状に苦しめられた経験がある方も少なくないでしょう。
さて、便秘と偏頭痛には意外な関わりがあります。
偏頭痛は、脳内の血管が異常収縮することによって痛みを感じるという、血管説に立つと、血管の収縮は自律神経の乱れによって引き起こされている場合があるからです。
便秘の中でも機能性便秘と呼ばれる便秘は、自律神経の不調が背景となっている場合が多く、そのような場合には、偏頭痛が付随して起こってくる可能性が高いのです。

偏頭痛の予防には、様々なことに気をつける必要がある

偏頭痛は、頭痛のほかに吐き気やお腹の痛みなど、様々な症状が付随して起こってきます。
普段の日常生活の中でも、栄養を補給する食事に注意して頭痛の痛みがひどくならないようにするための工夫を行うことは有効ですし、ほかに偏頭痛の原因になっているような疾患がないかどうか(たとえば自律神経失調症など)を探ってみるというのも、偏頭痛の症状を緩和するために有効といえます。
症状が起こってから、痛みを抑えるためだけの治療を行うのではなく、このように「予防」という考え方を取り入れるのも重要といえるでしょう。

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