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  • くも膜下出血の主な原因は高血圧・喫煙・飲酒と言われています。

くも膜下出血の原因

くも膜下出血は脳の病気の中でも生命に大きな影響を与える病気として恐れられています。

自覚症状があまりなく、健康で何も問題がなかった人が突然発症するようなイメージがあるかもしれませんが、実際のところはもともと脳血管に異常を持っている人が発症することがほとんどです。

くも膜下出血とは?

脳の表面は3層もの髄膜で覆われていて、そのうちの2層目のくも膜と3層目の軟膜との間のくも膜下腔には髄液が循環しています。
そして、そのくも膜下腔に出血が生じた状態をくも膜下出血と呼びます。

くも膜下出血の原因の8割を占めるのが、脳動脈瘤の破裂によるものです。
稀なケースとしては、頭部外傷や脳動静脈奇形、また、脳腫瘍や脳動脈解離の破裂などがあります。

くも膜下出血の主な原因 - 脳動脈瘤について

脳動脈瘤は、脳の血管にできるコブのことですが、今のところどうしてできるのかはっきりとした原因は分かっていません。
ただ、遺伝的な要素や先天的なものが影響するということは知られています。

脳動脈瘤は、だいたい血管の枝分かれの部分にできることが多いのですが、このコブができただけでは特に問題はありません。
しかし、このコブが大きくなっていくと破裂する可能性が高くなってしまいますから用心が必要です。

実際のところ、人口の1~3%ほどの人が脳動脈瘤を有していると言われています。
そして、脳動脈瘤を有している人のうち、くも膜下出血を発症する人はそれほど多いわけではありません。
1年間で1%ほどだと言われる統計もあるくらいです。

くも膜下出血の危険因子とは?

くも膜下出血を引き起こすとされている危険因子が幾つかあります。
その中でも、危険因子として大きいのが高血圧・喫煙・飲酒と言われています。

高血圧
高血圧の人は、そうでない人に比べてくも膜下出血によって死亡する危険がおよそ3倍も高いと言われています。
高血圧の人に危険が高いと言われているのは、血圧が高いと脳動脈瘤にも高い圧力がかかりますから、そのため脳動脈瘤が破裂しやすいのでないかと考えられています。
喫煙
喫煙者は非喫煙者よりも2~3倍もくも膜下出血になりやすいと言われています。
タバコを吸うことで血圧が上昇することが原因だろうと考えられています。
飲酒
飲みすぎることで血圧が上昇してしまいますから、そのことによってくも膜下出血を引き起こしてしまうと考えられています。
喫煙・飲酒
高血圧・喫煙・飲酒はくも膜下出血の危険因子として挙げられています

その他の危険因子としては次のものがあります。

家族の病歴
家族や親族の中にくも膜下出血を引き起こしたり、脳梗塞などを経験している人がいるような場合はそうでない人に比べて発症リスクが2倍以上高くなります。
加齢
若い人でも発症することはあるものの、40代から年齢が上がるにしたがい、くも膜下出血になる危険が高くなります。
ストレス
ストレスは、血管を傷つけることから脳動脈瘤の破裂を引き起こしやすくなります。

また、はっきりとした原因は分かっていないものの、くも膜下出血は女性に発症することが多いことでも知られています。

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