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統合失調症の自傷行為は心の中の傷を身体に反映させようとする行為

自傷行為は意識的または無意識に髪を抜いたり、リストカットや爪を噛んだり、カサブタをはがしたり、その他、自らを物理的に傷つける行為で自ら命を絶つ行為と混同されますが、それ自体は自ら命を絶つ事を前提にした行為ではありません。
心の中の傷を身体に反映させようとする行為です。
心の痛みとすり替える事で本来の苦痛からの解消を図っていると思われます。
この時、解離(離人)という健忘状態に浸っている事から傷を付けている時の記憶が欠落している場合が多く、従って傷自体の痛みを訴えるケースは稀です。

症状

上記の様な自傷行為は時間の経過と共にだんだんエスカレートする傾向があり、体に火や熱湯に接触させるなど身体に危険が及ぶ行為に至ります。
原因として考えられるには、自らの容姿を憎しみの対象として人格化させます。
理由は実際に苦痛を与える対象や外部に対して怒りや悲しみをぶつける感情を規制させ意に留めておく事そして葛藤の末、自傷に至ると考えらています。

自傷者の性格は主に自己評価が非常に低く後ろ向きです。
自らを「薄汚い存在」もしくは「消えたほうが良い」と確信しています。
リストカットの傷跡を第三者に見られると関心を引く事になる為、なんらかの方法で隠します。
必要以上に人との関係を避けようとするのも特徴です。
通常は自罰的で精神的なバランスが悪くナイーブな状態が続きます。

原因

心の痛みを和らげる作用として自傷行為はβエンドルフィンという脳内まやくの分泌を活性化させ、その快楽に依存していると思われます。
マラソン選手も脳内まやく分泌のおかげで体力の限界を超えて高い結果を残すのと似ています。
環境的には人格形成に必要な成長期に周囲から適切な愛情、安心、理解を受けられず発達障害に至り、孤独や不安に晒されるままで放置されたケースに自傷との関連が強いと思われます。
発達障害の場合、若年層が多く、成人に至っては他にうつ病、統合失調症、人格障害、依存症、パニック障害、摂食障害、脅迫性障害などとの関連も発症の原因に繋がると思われています。

治療方法

自傷行為は癖である事には違いなく、髪を抜いたり、爪を齧ったりする行為の段階ではその行為との代替措置を考案する事が薦められます。
具他的には、髪を抜く様な動作に自ら気付いた時にあえて髪を撫でるなど癖に変化をつける様にします。
また爪を噛みそうに成った場合はリップークリームを塗るなど対処します。

また、自己肯定感を回復される為、家族や周辺の人々は理解や共感を持ってあげる事が必要に成ります。
声を掛けたり、必要に応じてカウンセリングや専門医へ来診させるなど当人への関心が重要に成ります。
まずは、自傷行為を本人が認識して、それは回復出来る症状である事を理解させる事が必要です。
ただ耐え忍び時間を浪費した体験を生かし、時に人に依存しても許される事を学ぶ必要も必要です。
自分や他人への過度な期待や批評を無くし不完全な物事にも適応出来るように感情を促す事も治療としては有効です。

自己回復のセオリーは画一されたリハビリプランを立てられません。
各人各様の方法を模索してゆく事が採られるのが普通です。
従って思考錯誤の治療がしばらく続く事に成ります。
しかしこの様に長い時間を掛けての人間関係構築はマイナスには成らず、少しずつでも原因追究に向けさせる事が当人と治療側にも必要に成ります。
この過程が「自分を取り戻す」す効果を生み出します。

発達障害とは別に原因がある場合はその病気(うつ等)を主に治療する事が先決であるとする考えもあります。

身近な人の対応方法

まずは体に付けた傷に目が行き、自傷行為をする本人に対し恐怖や警戒心を抱く事は当然だとしても自傷行為自体、誰かのサポートを必要としている行為の裏表である事を理解し速やかな適切なサポート体制を作る事が望まれます。
逆に自傷者本人を責めたり、叱りつけたり周囲がヒステリックに対応すれば事態をよりエスカレートさせるだけで何の問題解決にも繋がりません。
初期段階では自傷行為に対し本人は薄い罪悪感を持ちますが症状と反比例して罪悪感は無くなり行為に対してのハードルが下る様に成ります。
いじれにせよ、第三者からは自発的に自傷行為に及ぶ様に見え誤解される事も多いのが特徴です。
治療は最終的には本人の病気に対する自覚しか無いのが実情です。
自傷行為の改善には長い時間が必要で症状は一進一退が続きます。
当然再発(揺り戻し)も予想出来ます。
周囲は焦らずに経緯を見守るしかない様に思われます。

発見時に於いて自傷行為がすでにかなり進行していてこの世から消えたいと願うことが絡んだケースではまずは、カウンセラーや養護員、続いて、保健センターや専門医に速やかに相談する方が良いと思われます。

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