てんかんの性格

てんかんの人と特定の性格との関係はありませんが、傾向が指摘されているタイプとして、側頭葉てんかんと若年性ミオクローヌスてんかんがあります。

側頭葉てんかんは、繰り返し起こるてんかん性放電によって、攻撃性など情動や行動に変化があるとされ、若年性ミオクローヌスてんかんは衝動性、感情の不安低、注意散漫などがあると議論されていました。
「議論されていた」というのは、実際には当てはまらない、てんかんの人に特徴的なことではなく、元々の性格ではないかと言われるようになりました。

てんかんの性格の特徴

てんかんの人に多くみられる感情として、不安や恐怖が強い傾向があります。
これは発作が予測できないこと、発作が公共の場で起きるのを恐れていることが不安障害の要因になっているとみられています。

その他に、昔はてんかん気質というてんかん独特の性格があると言われていました。 その内容を下記に記載します。

  • 粘着気質
  • 几帳面
  • 凝り性
  • 頑固
  • 勤勉
  • 自己主張が強い
  • 融通がきかない
  • ねばり強い
  • 注意持続する
  • 執念深い
  • 熱中しやすい
  • 激怒する
  • 騒ぎを喜ぶ
  • 闘争欲が強い

現代の医学では、これは誤りで、てんかんに共通する性格はあり得ないことが明らかにされています。
ですので、てんかんの人は性格が悪いとか、気質が良くないというのは間違いで、むしろ、不安や恐怖が強い傾向があり、内向的になってしまうのではないでしょうか。
私の知人のてんかんの人も、声が小さかったり自分から周りとコミュにケーションを取りたがらない人がいます。

てんかんの性格を治療する

不安障害の治療としては薬よりカウンセリング、心理療法が推奨されています。
てんかんの治療に発作があったかなかったかのほうに重点がおかれていて、患者さん自身からの訴えがないと見落とされてしまいがちです。
精神科、神経内科や脳神経外科、小児科などてんかんの診療科がバラバラです。

以前のてんかんの治療は、主に精神科が担ってきました。
気分の症状、心理的なことを合わせて治療が行なわれていますが、精神科以外での治療が多くなり、誰にも言えない苦痛や悩みをひとりで抱え込んでいることがあります。
てんかんの治療には心理的なサポートを必要としていることが多いので、話を聞いてくれる医師、医療関係者、カウンセラーの存在も求められています。

てんかんの性格に対する対応

上記に、少なからずてんかんの方は発作の不安と戦っていると記載しました。
私の考えとして、不安を取り除いてあげることがてんかんの方にとって一番嬉しいことだと思っています。
タイトルでは、てんかんの性格に対する対応と記載していますが、てんかんの方がどうしたら不安を解消できるか、てんかんの方目線でお伝えします。
下記に、てんかんの方が不安を取り除く方法をいくつかご紹介します。

1.誰かに話をして、症状の辛さを理解してもらう
まず本人にとって不安や症状は非常に辛いものだという事を吐き出しましょう。
理解者がいるということで精神的に楽になるはずです。
不安なときはとにかく人に相談することが大切なのです。
しかし、てんかんを打ち明けたりするのって、勇気がいりますよね。
なかなか言えずに溜め込んでしまうと逆にストレスになり不安も大きくなります。
ですので、聞く人は勇気を出していってくれたことに対して真剣に話を聞きましょう。
相談する人がいない場合は、専門医やカウンセラーの先生もいいでしょう。
そういう人たちには秘守義務があるので、あなたの言ったことは絶対に外に公言しません。
だから安心していまの心を話してみましょう。
2.人に触れる
手を繋ぐ・人にくっついてみる。
それだけで、不安はおさまることがあるのです。
人の温かみってやつですね。
3.泣いてみる
ガマンせず、思いっきり泣いてみるのはどうでしょう。
泣くことで、心の浄化作用で不安や緊張はながれます。
4.体を動かす
じっとしていると気持ちも塞ぎがちになります。
とりあえずジョギングしてみましょう!
5.食べ物に気をつける
ジャンクフードを食べていませんか? ジャンクフードは手軽に購入できて、安いですが、体にとって良くありません。 体に悪いと心にも悪影響です。体調が悪いと気分も落ち込みますよね? 野菜と果物や玄米や穀物、豆類などを積極的に摂りましょう!

上記のように不安を取り除く方法はいくつかあります。
アロマで精神を落ち着けるのも効果的だと思います。
自分なりの不安解消方を見付けてみてはいかがでしょうか?

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