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群発頭痛の症状【アレルギー・汗・嘔吐・片目の奥】

群発頭痛とアレルギーの関係性

繰り返しになりますが、群発頭痛の原因は未だ明確にはなってはいません。
ここでもいくつかの原因の可能性をご紹介してきましたが、さらに原因のひとつとして考えられるものに、「ヒスタミン」があげられます。

ヒスタミンとは、アレルギー性鼻炎や花粉症、アトピーなどのアレルギー性疾患の原因のひとつであると言われています。

アレルギー反応は、次のようにして起こります。

  • ①アレルゲン(アレルギーを持つ特定の物質。体にとって異物で有害と判断されるもの。)が体内に入ります。
  • ②アレルゲンが血液中のlgE抗体というタンパク質と結合します。
  • ③脂肪細胞がヒスタミンなどの炎症物質を放出します。
  • ④アレルゲン(有害と判断された異物)を撃退するために、ヒスタミンなどの炎症物質が体中に運ばれます。
  • ⑤体中でヒスタミンが炎症を引き起こし、アレルギー症状が発症します。

群発頭痛は激しい頭痛に伴い、涙や鼻水が止まらないという花粉症に似た症状も起こします。
この症状は、痛みがひいたあともしばらくは続くことが多いようです。

そしてなんと、実際に花粉症・鼻炎用の点鼻薬をしようすることで頭痛が消えていった・緩和したという患者さんも多いのです。
市販の点鼻薬に「リドカイン」という局所麻酔薬の含まれたものがあるのですが、これを群発頭痛で痛む目の奥に近い鼻の奥に噴射することで、痛む部分に麻酔効果が現れるためだと考えられます。

鼻水

頭痛と顔に汗が…。群発頭痛なの?

群発頭痛には、顔面や額の発汗が伴うことが多くあります。
しかも、群発頭痛の痛みは必ず片側なのですが、頭痛と同じ側の顔面・額に汗をかくといいます。
自律神経は血管の拡張や汗・涙・鼻水の分泌をコントロールしますので、これが関係していると考えられます。

汗

群発頭痛はいつまで続くのか?

群発頭痛の発症は20~40代に多いということですが、40代半ばになると群発頭痛を発症しにくくなることが多いようです。
これは、歳を重ねることで血管の柔軟性が失われ、血管の拡張も少なくなるため、という説があります。
群発頭痛自体の終わりに近づいているということでしょう。
その頃には発作の頻度や痛みが乱れるケースが多いようです。

ただ、かなり個人差があり、中には60代になってもまだ群発頭痛に悩まされている方もいらっしゃいます。

群発頭痛は嘔吐も伴う?

群発頭痛は、尋常ではない激痛を伴います。
そのため全身に負担がかかり、嘔吐してしまうことも多いようです。
早朝の目覚めのタイミングなど、胃の中が空っぽの状態での発作であれば嘔吐には繋がりにくいのですが、そうでない場合は吐いてしまう可能性もあります。

酷い頭痛で嘔吐をしてしまうのは、頭痛を起こす神経と吐き気を感じる神経がとても近い場所にあるためだと考えられています。
頭痛を起こす神経が、脳に痛みを伝える際に吐き気を感じる神経をも刺激してしまうようです。

しかし、激しい頭痛に嘔吐が伴う場合は、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍、髄膜炎など、もっと重篤な疾患を患っている可能性も考えられます。
頭痛・嘔吐に伴って、高熱が出たり痙攣・昏睡状態・視力障害・ひどいめまいなどの異常を感じたら、早急に医療機関で診察してもらうようにしましょう。

吐き気

片目の奥が痛い!これは群発頭痛?

目の奥に痛みを感じる症状は、群発頭痛以外にも次のような疾患の可能性があります。

  • 偏頭痛
  • 三叉神経通
  • 眼精疲労
  • ドライアイ
  • 副鼻腔炎
  • 緑内障

偏頭痛は痛みが現れるのが片側だったり両側だったりするのですが、群発頭痛の場合、必ず片側に痛みが現れます。

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