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  • てんかん発作の原因は神経細胞の大きな電気的活動が機能しないこと!?

てんかん発作の原因

脳はいつでも神経細胞が電気的な活動をしていて、その活動は頭皮に電極をつけた検査で脳波として目に見える形で確認できます。
α波、β波という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
これらも脳波の1種です。
もし、脳波がなくなったら…脳が機能しないということになります。

神経細胞の大きな電気的活動は、正常な人にも見られます。
細胞は一定の頻度またはランダムに大きな電気が発生していますが、正常であればすぐに周囲の細胞が大きな活動が広まらないように抑え込む役割が機能しているので、何事もなかったように過ぎ去っていきます。

てんかん発作はこの機能が十分に働かず、漏電から発火したような状態で大きな電気的活動は大きく興奮します。
脳の発生過程で、構造が不安定な部分ができ、止める機能が弱い部分が焦点となって、過剰な電気的活動が広がりると考えられています。

てんかん発作は特殊な状況、薬物中毒、アルコール依存症の禁断症状、電解質の異常、頭部外傷などでも発生しますが、これらはてんかん発作の背景する病気が原因で、病気を治療すればおさまります。
てんかんの人は、このような背景となる病気もなく、てんかん発作が勝手に何度も繰り返し起きていることが原因です。

てんかんの人は何度も繰り返して発作を起こしていると、脳はますます過剰な電気的活動をする頻度を増やし、放置していると脳にダメージを与えてしまいます。
そうならないように薬や手術によって発作を抑える必要があるのです。

犬のてんかん発作の原因

てんかん発作は犬にも起きることがあります。

犬のてんかんの原因

1.脳の疾患
脳の異常が原因となることがあります。
脳の異常とは…
脳腫瘍
水頭症
犬ジステンパーによる脳炎
脳の奇形
事故による脳の損傷
2.血液の異常
小型犬に十分な食糧を与えないなどの低血糖症による血液の異常がてんかん発作を招くことがあります。
その他には…
低酸素症
低カルシウム血症
高カルシウム血症
低マグネシウム血症
3.内臓の異常
内臓の異常もてんかんの原因になることがあります。
  • 肝臓疾患(肝性脳症)
  • ホルモン障害(例:クッシング病と 甲状腺機能低下症など)
4.遺伝
犬のてんかんのほとんどは「特発性てんかん」と言われています。
原因が分からない場合が多いと言われていますが、遺伝的な要素が関連していると考えられています。
5.ストレス
ストレスが原因でてんかんになるとも言われています。
環境のストレスや神経質の犬は注意が必要です。

その他にも天候にも関係しているといわれていたり、原因は様々です。
もじ自分のペットがてんかん発作を起こしたら、焦らず状態を観察しましょう。
犬はしゃべることができません。飼い主であるあなたが、状況を獣医さんに説明しましょう。

犬
飼い主はペットの様子に気をつけましょう

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