アルツハイマーと認知症の違い

「アルツハイマー」と「認知症」どちらも聞いたことのある病気だと思います。

どちらも脳の病気ですが、アルツハイマーと認知症の違いを理解していますか?

どちらも痴呆の症状が出るため、一緒の病気だと思っている人も多いのかと思います。

私もはっきりとした違いを説明できないので、調べた内容を記載します。参考にしてみてください。

アルツハイマー病は、認知症を引き起こす原因となる病気の一つです。
そのため、アルツハイマー病による認知症というのは、アルツハイマー型認知症と呼ばれています。

このことより、アルツハイマーは、認知症の種類の中の1つです。
決してイコールではないという事です。

アルツハイマーと認知症

アルツハイマー

アルツハイマーは基本的に物忘れがひどくなるコトから始まり、時間が経過すると共に進行していく病気です。

そして、2つの種類があります。
遺伝的な要因が考えられる「家族性アルツハイマー」と60歳以上の方に発症する「アルツハイマー型老年認知症」です。

近年では、年齢に関係なく「若年性アルツハイマー」という病気もあります。

アルツハイマーを発症するメカニズムははっきりとわかっていないそうです。

わからない
アルツハイマーを発症するメカニズムははっきりとわかっていない

認知症

認知症とは、脳の知的な働きが様々な病気によって低下し、記憶や判断力に障害が起こり、日常生活に支障をきたす状態を指します。
物忘れとは違い、体験の全てを忘れてしまうといった症状が起こります。

認知症は冒頭でも述べたように、病気としての大きなカテゴリーと言うことなのでしょうか。
そのなかにアルツハイマーがあるみたいな認識ですよね。

では、認知症について詳しく調べてみましょう。

認知症について

認知症を大まかに分けると「アルツハイマー」と「脳血管性認知症」に分けられます。

どちらとも痴呆の症状を示しますが、痴呆を起こす原因が異なります。
痴呆の進行状況がこの二者では異なります。

アルツハイマー

アルツハイマーは、脳が特有な変化を伴って、萎縮する病気です。
痴呆症の大半を占める代表的な病気です。
女性に多く、進行はなだらかです。神経症状はなく、物忘れの自覚は失われ、人格が変わることもあります。

初期の症状は徐々に始まり、ゆっくり進行する「もの忘れ」が特徴です。

古い記憶はよく保たれますが、最近の出来事を記憶することができません。
そのため同じことを何度も聞きかえしたり、置き忘れが多くなります。
抑うつや妄想がみられることもあります。

アルツハイマーの進行は生活習慣などによって、かなりの個人差があるようです。

生活習慣が乱れている
アルツハイマーの進行は生活習慣によって、かなりの個人差がある

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、高血圧や高脂血症、糖尿病などがもとで脳の動脈硬化がすすみ、脳梗塞や脳出血などによって脳の神経細胞に酸素や栄養が行き届かなくなり、障害が起き、その程度によって痴呆になる速度も違います。
男性に多く、進行は発作などに合わせて段階上に進行します。
しびれや麻痺、動きの低下などを伴う神経症状があり、物忘れも初期の段階においては自覚があり、人格は保たれやすいなどがあげられます。

更に、歩行障害、手足の麻痺、ろれつが回りにくい、転びやすい、尿失禁、抑うつ、感情失禁(感をコントロールできず、ちょっとしたことで泣いたり、怒ったりする)などの症状が早期からみられることもしばしばあるといわれています。

初期には自覚症状もあり、良くなったり悪くなったりしながら段階的に進行していきます。

症状の変化を早期発見し、病院受診できた場合は進行を食い止めることにつながるともいわれています。

アルツハイマーと認知症の違いのまとめ

  アルツハイマー 脳血管性認知症
認知症の自覚 ないことが多い 初期にはある
進み方 ゆっくり単調に進む 良くなったり悪くなったりしながら階段状に進む
神経症状 初期には少ない 手足が部分的に麻痺したりしびれたりすることが多い
身体の持病 持病との関係は少ない 高血圧、糖尿病などの持病を持つことが多い
特徴的傾向 落ち着きがなかったり深刻味がないことが多い 精神的に不安定になることが多い
認知症の性質 全般的認知症(全般的に能力が低下している) まだら認知症(部分的に能力が低下している)
人格・人柄 変わることが多い ある程度保たれる
年齢 75歳以上に多い 60歳代から
性別 男:女 1:3 男性に多い
自覚症状 少ない 頭痛、しびれ、めまい

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