統合失調症と不安には大きな関係性があります

不安というのは誰でも抱えているものです。
それが増大してしまうのが、統合失調症の特徴でもあります。
統合失調症と不安には大きな関係性があります。

その関係性をしっかりと把握しておかなければいけません。

統合失調症と不安のメカニズム

統合失調症は様々な不安が原因で起こる病気であるともいえます。

妄想、幻聴、不眠、鬱、様々な症状の根本的な部分にあるのは、不安です。
被害妄想などの妄想にあるのは、「これをされるのではないだろうか」という不安が生み出したものですし、幻聴も自分の様々な状況から出る不安を焚き付けるような言葉を言われる事が多いです。
不眠の原因も不安です。
不安によって夜眠ることができなくなるのです。
鬱の症状もそうですね。
不安があるから、憂鬱になってくるのです。

また、統合失調症の症状は不安によって、バランスを崩す事もあります。
統合失調症というのは、非常に不安定な病気です。
少しの事で調子が良くなったり、悪くなったりします。

その原因として不安を挙げる事ができるのです。

不安というのは、大きな原動力になります。
将来の不安から勉強をする子供は沢山います。
それと同じように様々な不安から調子を崩す統合失調症の人もいるのです。

不安を抑える薬

統合失調症には、不安を抑える薬が効果的です。
そして、恐らくは不安を抑える薬がメインになるかと思います。
統合失調症でまず危険要素として挙げられるのです。

やはり不安があると、日常生活に支障をきたします。

例えば、「電車の中の騒音が自分の悪口に聞こえる」というような幻聴を持っている場合、「自分は見知らぬ人に馬鹿にされているのではないだろうか」という不安を持っていると考えられます。
そのため、不安を抑える薬が効果的に作用するのです。

また、睡眠時に効果的です。

統合失調症の多くは、不眠を抱えています。
不眠は眠剤と不安を抑える薬を使います。
眠剤というのは幾つかのタイプはあるものの主流となっているものは、アルコールで眠るように気絶に近い形で眠りに持っていくタイプのものです。
しかし、そうした眠剤を使用していても、不安を抱えていると眠れません。
そのため、眠前薬として、不安を抑える薬を出してもらう事が非常に有効的です。
不安な事を考えずに、眠りにつく事ができます。

カウンセリングも効果的

不安に効果的なものとして、他にもカウンセリングという手段があります。

カウンセリングのメリットとしては、不安を吐き出す事ができるという事です。
薬は不安を抑え込む事はできても、発散したり、吐き出させたり、解消させたりする事はできません。
カウンセリングはそうした不安の奥底にあるものを取り除く事ができます。

ただ、カウンセリングには相性があります。
このカウンセラーは苦手だ、などの事は人同士の事ですので、当然あります。
カウンセリングは1回2回受けてみて、合わないと思ったら、他のカウンセラーと交代してもらうなどして、自分に合う人を見つける事も大切です。

それさえできれば、カウンセリングは非常に良い作用をもたらします。

誰かに話を聞いて、助言をもらえるだけで不安が解消できたりする事もあります。
不安というのはやはり会話でしか取り除けません。
そうした会話ができる人がいない人というのは、沢山います。
その受け皿となるのがカウンセリングなのです。

最後に

統合失調症には多くの不安が絡み合っています。
そうした不安を解きほぐしていく事で、統合失調症の改善に役立つ事ができます。
まずは自分の不安を把握する事が大切です。
何に対して不安を抱いているのか、はっきりさせなければいけません。
漠然とした不安では、治療のしようがないのです。

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