【統合失調症体験談】陽性症状の具体的症状

統合失調症の陽性反応は幻聴が聞こえることが多いです。

ひどい人になると毎日聞こえるようです。
私の場合はとにかく「うるさい」という声が音を出すたびに聞こえていました。
それもすぐ耳元で。

ある日突然ひとりでいるときに「うるさい」と聞こえたらびっくりしますよね。
一番ひどかったのはトイレです。
最初は用をたしている時に「うるさい」とか「うるさいなあ」とか声がしていたのですが、そのうちにトイレのドアを開けたら「うるさい」と聞こえるようになって自宅のトイレに行けなくなってしまいました。
ひとりでいると声が聞こえるのでわざわざ外に出かけて朝から晩まで外でショッピングをしたりトイレへ行ったりしていました。
とにかく家にいたくなかったのです。
夕方になると帰ってきましたが、主人が脳梗塞で入院している病院へいかなくてもいい日には必ず外へでかけて夕方帰ってきていました。

隣の家で、小学生の男の子がドアをがしゃがしゃいたずらをしているところを見てしまいました。
隣かどうかもわかりませんが、鍵をがちゃがちゃやっていると「うるさい」という声が聞こえて結局引っ越ししてしまいました。
隣がみんな言っているのだと思っていたので引っ越しすれば全部片付くと思っていたのです。
でも次の所へ住んでもいっしょでした。

それとともに主人は夜母親と女の子が廊下を歩いていたといいますし、私も霊感でなにかあると引っ越してから思ったのでそこにはずっと住めませんでした。
毎日めまいを起こして病院へ連れて行ってもらったこともあります。
またすぐに引っ越しをしていましたが、わたしは実家にお世話になっていたのである程度よくなるまで実家で暮らしていました。

精神科でお薬をもらって飲みだしてからはだんだん「うるさい」という声が遠くなっていきました。
そのうちにぜんぜん声が聞こえなくなったのです。
陽性症状から陰性症状へと変わっていきました。

陽性症状は「うるさい」と言われること以外には家事ができなかったり本も読めなかったり一日中ぼぉーっとしていました。
薬を飲んでよく寝ていました。
お昼ごろ起きて朝昼兼用のお昼を食べて薬を飲んで夕方まで寝てるのがいつものパターンでした。
そうやってだんだんとよくなっていったのです。

声がきこえなくなるまで8か月かかりました。
声が聞こえてる間はなにもできず心が沈んでしまってこだまのように「うるさい」と毎日聞こえていました。
人によって聞こえ方がちがうけれども幻聴が多いらしく、誰も言っていないのに確かに耳元で聞こえるのです。

統合失調症だと思わずに過ごしているひともまだたくさんいるようですが、100人に1人が統合失調症の時代だそうです。
まわりに統合失調症の人がいてもおかしくないと思います。
私の知り合いには会社で悪口を言われていると思い続けていた女性がいます。
私の症状を聞いて「つらかったね」と言ってくれました。
やはり一度統合失調症になった人どうしはよく相手の話がわかるのです。
1、2時間診察が始まるまでずっと話をしていました。
その人ももう陽性症状はなく陰性症状でおさまっていました。
陽性症状の時は家事をやろうと思っても包丁をつかむと何をするかわからないと思っていました。
もしかしたら自分を傷つける行為をしてしまうかもしれないという気持ちがぬぐえなかったのです。
そのためひとりの時は毎日外食か中食にしていました。
実家に住むようになってからきちんと食べさせてもらえるようになりました。
食事も大事だなあと思っています。
昔ながらの日本の食事がやはり必要なのです。
ごはんと味噌汁とおかずが1、2品。
病気が治っていくのにも欠かせないのだと思います。

陽性反応の時はとにかく話ができる人がそばにいたほうがいいです。
ひとりで考えこむともっとおかしくなってしまいます。
いまでは陰性症状になりましたのでこのままずっと陰性症状のまま暮らしていけたらと思っています。

人気の記事

サイトリンク

免責事項