自律神経失調症の治療について【仕事・ストレッチ・ストレス・多汗症・ツボ】

自律神経失調症の治療と仕事

自律神経失調症の治療と仕事を両立させるには、いくつかのポイントを抑える必要があります。

まず一つは、周囲の理解を得ることです。
自律神経失調症は短期間で治ることはまれで、治療にはそれなりの時間がかかることはほぼ間違いないと考えてよいでしょう。
その間、周囲がそのことを知らなければ、ただ休んでいるだけの人に見えてしまいます。
職場での孤立を避けるためにも、同僚や上司の理解を得た上で治療と仕事を両立するのが良いでしょう。

また、仕事が思うように成果を出せなくても焦らないことです。
自律神経失調症は、非常に沢山の症状がありますし、肉体的にも精神的にも負担が大きい病気ですから、その状態で元気だった頃と同じ成果を出そうとしてもそれは無理というものです。

今は以前と同じ成果が出せないけれど、きちんと病気が治ったら、また元通りに仕事ができる、そう考えて、そのことをストレスにしない工夫が重要です。

自律神経失調症の治療とストレッチ

ストレッチは、血行不良や血流の不調をもたらす自律神経失調症の治療には効果的な行動です。
中でも、特に血行不良を起こしやすい部位のストレッチは意識して行うのが良いでしょう。
たとえば、首周りや肩、腰などの体幹部のストレッチです。
丁寧にこれらのストレッチを行うと、おおむね30分程度の時間が必要となります。
長い!とお感じになるかもしれませんが、これだけのストレッチを行えば、身体の血行不良は相当改善されるはずです。

もし、ストレッチを行って体力が残っているようであれば、そのまま軽い運動などを行ってもよいでしょう。
自律神経失調症の症状が辛く、動くことが困難な方でも、ストレッチは布団の上でもできますから、これだけ頑張って続ける、というだけでも症状への効果はあります。

自律神経失調症の治療とストレス

ストレス治療に何が有効か?ということは人によってもちろん異なるところです。
カウンセリングは、治療という意味でも、また自分はどんなことにストレスを感じるのか?という点について考えるということにおいても重要です。
ストレスを貯めこんでしまう方というのは、実は自分が何にストレスを感じているのか、よくわかっていないという場合が非常に多いです。

現に私もそうで、主治医からは、大事なのはストレスをしっかり自覚して、意識的に発散していくことだ、と指導されました。

今では、これはストレスを感じているから後で発散しよう、と、意識的に発散するようにしています。

人間関係にストレスを感じる方、仕事の進捗がストレスになる方、家庭環境がストレスになる方など、種類は様々だと思います。
そのため、自分にとって最も深刻なストレスをもたらすものというのは何なのか?ということを把握し、それをどのように改善、解消していくのか?という計画をカウンセラーと一緒に立てて、意識的にストレスを発散していきましょう。

自律神経失調症の治療と多汗症

多汗症の治療、とくに自律神経失調症を原因とする多汗の治療の場合は、ストレスマネジメントが中心となってきますが、その補助として漢方を取り入れるクリニックや医院もあります。

私の場合には、漢方の中でも五苓散というお薬を使いました。
これは体内の水分を調整する役割を持つお薬です。

人によっては、強い不安や焦りを自覚している場合もありますから、その場合には不安や焦りを抑えるお薬を処方されることもあるでしょう。
この場合は、うつ病に近い治療となる場合が多いようです。

お薬は、効果を見込んで作られるものですが、人によっては思わぬ作用を示すことがあります。副作用です。
お薬を飲んだときには、自分の身体にお薬がどう作用するのか、結果、どのような変化があったかをきちんと主治医に伝えていくことが重要となるでしょう。

自律神経失調症の治療とツボ

ツボ刺激は昔からあるリラクゼーションですが、マッサージの一形態と見ることもできます。
指圧によるツボ刺激が一般的ですが、自律神経失調症の場合には、交感神経の作用により、身体の筋肉が緊張状態にあることが多いです。
そのため、ツボ刺激・マッサージによってその緊張をほぐすことは、自律神経失調症の治療には効果的といえるでしょう。

また、人の身体の精神的作用として、触れられていることによって精神が安定する場合もあるようです。
指圧マッサージを受けることによって、精神症状にもよい影響が期待できる場合もあるということですね。

マッサージを受ける前は、凝りや不調の部位に気づかない場合もあります。
ツボを刺激されてみて初めて、自分の身体に起きている不調の部位を自覚する場合もありますから、その意味でツボ刺激を受けてみるというのも良いかもしれませんね。

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