てんかんと寿命

てんかんと寿命について差があるという報告はありませんが、家族や患者さんにとっては非常に関心のあることです。
てんかん発作は80%くらいは薬で抑えられ、外科手術の進歩によって発作を減らせることも増えました。
薬を飲んでいるからといって、長期的に影響が出てくるようなこともほとんどありません。

定期的に血液検査を行なっているので、どちらかというと血糖値やコレステロール値なども一緒に測定されて、かえって早期に対策をとれるのではないでしょうか。
運動することもできるので減量が難しいといえるほどのものでもありません。
スポーツによっては一人で行なうのにはリスクを伴うので、誰かと一緒にやること、監視員など人の目の届く場所でやれば発作が起きても安全性は高くなります。

監視員
スポーツによっては監視員など人の目の届く場所でやれば発作が起きても安全性は高くなります。

てんかん患者が抱える問題

しかし、てんかんにはうつ病を併せ持つ人やてんかんが理由で就職しづらいことで社会的に孤独感、悲観的になりやすいと言われています。
特にその傾向は発作が抑えられていない人に多いようです。
時には自分で命を絶ってしまうケースもあります。

てんかんは寿命が短いことはない

発作のみで亡くなるケースとして、重積状態で発見が遅れる、意識が回復しない、呼吸停止、心停止を起こして亡くなることがありますが、発作が抑えられていたり安全性の確保でリスクは減らせます。
てんかんは発作中の状況によって事故やケガのリスクがありますが、寿命が短いというところまではっきり報告されているものはありません。

犬のてんかんについて

人間と同様に犬もてんかん発作を起こすことがあるそうです。
飼い主さんは自分の犬がてんかん発作を起こすと混乱すると思いますが、てんかんの知識を有していれば、適切な対処ができます。

てんかんを発症すると
全身もしくは手足、顔面が痙攣を起こす
意識をなくす
排尿や排便をする
口から泡を吹く
足が硬直する
見えないものを追いかけたりする
攻撃的なる
あごをかみしめている
よだれがたくさん出る
大きな声で鳴いたりする

てんかん持ちの犬・猫の寿命は!?

犬もてんかんだからと言って、寿命が短いことはありません。
むしろ、人間と一緒で定期的に検査を行っていれば、てんかんの早期対策や、他の病気が早期発見され、長生きできるケースもあるそうです。
抗てんかん薬によって発作がうまくコントロールできれば、その犬・猫は寿命を全うすることができます。

犬のてんかん にかかりやすい犬種
チワワ
ミニチュア・ダックスフンド
トイ・プードル
シェルティー
ビーグル
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
ヨークシャー・テリアなどのテリア系
ゴールデン・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバー
犬
犬もてんかんだからと言って、寿命が短いことはありません。

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