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自律神経失調症の症状【声・喉・呼吸・胃腸・心臓・お腹】

自律神経失調症の症状『声』

自律神経失調症の症状として、”声が出しにくい”、あるいは”声が出ない”という症状を訴える方もいらっしゃるようです。

とはいえ、声帯に異常があるとか、咽喉に問題を抱えているということもないのは自律神経失調症の前提条件です(不定愁訴)。
この”声が出ない”という症状は主に精神症状として分類されます。
うつなどの精神疾患の場合にも、同様の精神症状を呈する方は多いです。
多くはストレス等が原因になっていると考えられ、さらに声が出ないことに関して、またストレスを溜めてしまうという負の連鎖に陥ることも珍しくないことです。
そのため、怪我などと違って治療をすればすぐに良くなるものとは考えずに、治療にはしっかりと時間をかけることを予め覚悟しておき、ゆっくりと自分の症状と向き合っていく姿勢が必要となるでしょう。

自律神経失調症の症状『喉』

自律神経失調症の中でも、これまで健康だった方が強い不安を感じる症状として、”喉の違和感”があります。

喉に何か引っかかっているような感覚や、ものを飲み込みにくいという感じる症状がこれにあたります。
何を隠そう、私も最初に自律神経失調症を自覚したのがこの症状でした。

口の中で何かを噛んだり、それを喉で飲み込むという行動には、自律神経が関わります。
そのため、ここに違和感を感じるということは、自律神経が不調をきたしているということになります。(もちろん、咽頭がんなどの可能性もゼロではないので、診断を受けることが前提となります)
この症状は喉の筋肉が緊張することで発生することが知られています。
そのため、喉の筋肉を動かしてあげることで、この症状を軽快させることが可能となります。

具体的には、大きな声を出すなどが対処法として挙げられます。
この違和感だけで健康を害することはありませんが、精神症状の一つであることから、大きな声を出すことはストレス発散にもつながるのです。

自律神経失調症の症状『呼吸』

一般的に呼吸の苦しさというのは、呼吸器系あるいは循環器系の不調として取り扱われます。

しかしながら、それらの診断で不調が見つからないということになれば、それは自律神経の問題である可能性があります。

呼吸というのはある程度自分の意思で行うものであることから、あまり自律神経の働きと考えにくいですが、肺が呼吸をするために収縮をする横隔膜という器官は、自律神経の影響を受けます。
この横隔膜は結局のところ筋肉であるため、全身の他の部位で発生する筋肉の緊張症状や血行不良による動きの縮小などの症状は横隔膜でも同様に発生するものと考えて間違いはなさそうです。

この改善方法としては、息を吸うことよりも、意識して息を吐くことが重要だと言われています。
呼と吸をメリハリをつけて行うことで、横隔膜を意識的に動かすことができると言われています。
これにより、息苦しさを軽減できると言われています。
呼吸が苦しいという方は、こちらの方法も試してみるのがよいでしょう。

自律神経失調症の症状『胃腸』

胃腸などの消化器官の不調は、自律神経失調症を患う方の多くが自覚する症状の一つです。

これは、消化に関わる人体の働きの多くが、自律神経によって制御されていることに由来します。
このため、自律神経が不調になると、まず消化器に不調を感じます。

特に多い症状としては…
胃痛
便秘
胃もたれ
下痢
食欲不振

上記が挙げられます。

これに加えて、吐き気(嘔気)や実際に嘔吐を招く場合もあります。

通常、人間が起きている間は消化などを司る交感神経はその働きを抑え、副交感神経が主に働いています。
睡眠中に交感神経が働き、食物を消化するわけです。
この機構がうまく働いていないと、上に挙げたような各種の症状を呈するとともに、胃腸を痛めたりと悪化させてしまう可能性があります。
特に胃腸に不調を来すような心当たりがないのに、ずっと調子が悪いなどの症状が出ている場合には、自律神経からのアプローチをしてみる必要があるでしょう。

胃痛
自律神経が不調になると、まず消化器に不調を感じます。

自律神経失調症の症状『心臓』

心臓はヒトにとって無くてはならない器官であり、その心臓に不調があれば、当然不安のあることでしょう。
少しの不調であっても、重大な心疾患なのではないかと不安になるでしょう。
自律神経失調症の症状の一つにも、心臓の症状が出ることがあります。

たとえば、心臓の鼓動のリズムが崩れたり(不整脈)、胸が苦しいなどの症状が出ることがあります。
循環器系の疾患でなかった場合には、ストレスの影響により、心臓に症状をもたらすことがあります。
このストレスがさらにストレスを倍増させてしまうこともあります。

心臓の症状を自覚したら、やはり一番はストレスが原因と考える必要がありそうです。
ストレスによって循環器の症状を受けてしまうことを避けるためには、まずストレスを受けない環境で身体の調子をしっかりと整えること、そして、自分なりのストレスマネジメント方法を見つけることです。
徐々に体調を整えていくという姿勢が必要です。

自律神経失調症の症状『お腹』

自律神経失調症を患って、お腹の調子を崩すことは症状として珍しくないことです。
下痢や腹痛、お腹が膨れているような感じがするなどは代表的な症状です。

また、これに伴って、外出先などで、自分がまたお腹の調子が悪くなるのではないかと不安になってしまうということもあるようです。
下痢そのものや、胃痛そのものを抑えるには薬が有効な対応ですが、薬がなければやはり不調は続きます。
胃の不調はやはり自律神経失調症の症状のひとつですから、まず自律神経の治療が先決となります。
とはいえ、胃腸の不調は体力を削ぐとともに、精神的にも決してよい影響はありません。
必要に応じ、過敏性腸症候群の薬などで辛い症状を抑えるという対応も必要になるでしょう。

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