犬のてんかんの前兆

飼い主さんが「これから発作がはじまる!」と前兆として気づけるのは、脳波の異常発生部分がはっきりしている部分発作とよばれるタイプです。
その前兆自体も発作の一部で、不安そうに落ち着かなくなる、くるくる歩き回る、じっと空を眺めている、何かを追いかけているように口をパクパク動かすなど、その犬によって異なります。
何もないが幻視という感覚があって、虫が飛んでいるように見えて、捕まえようとする仕草も見られます。

意識があれば、声掛けで振り向いたり、軽く撫でると反応があります。
何の反応もしなければ、立っていても、けいれんがなくても意識障害が起きていることが予測できます。

どんな前兆があるかを判断するには、発作の始まりからよく観察することです。
犬にしか自覚できませんが、発作が起こる前にいつも同じような行動がないか、飼い主さんの愛犬への観察力が重視されます。
病院で検査・診察に時間をスムーズに進めるのに記録していけば、治療に大いに活用できます。
また、一定の時間で薬を飲んだかどうかも合わせて記録しておきたいことです。
飲み忘れによっては発作が抑えられない原因になります。

意識障害がなく、前兆のみで終わるようになるのも薬の効果が出ていると言えるでしょう。
薬の血中濃度は高すぎても低すぎてもなりません。
量を適切に判断する必要があります。
これらは悪化させる原因になります。

服薬をしていても、必ず発作が全て抑えることはできなくても、発作のコントロールで軽減され、普通の生活を送っている犬たちもいます。

犬
飼い主さんの愛犬への観察力が重視される

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