耳鼻科を受診したのに異常なし?

耳鳴りがするため耳鼻科を受診したものの、検査では何の異常もないと言われてしまう人達がいます。
異常なしと言われても、実際自分は始終耳鳴りで困っているのに、何の薬も処方されません。
耳鳴りだけでなく、めまいを起こすもののやはり耳鼻科で問題ないと診断されてしまう人もいます。
では、何が問題で耳鳴りやめまいが起こるのでしょうか?

これらの耳鼻科領域では何の問題もないけれど、症状は確かに出ているという人の中には、実は偏頭痛によって起こっている人が大勢います。
今現在は偏頭痛に困ることがないという人も、聞いてみると過去に偏頭痛に悩まされていた時期があったという場合があります。
偏頭痛がなぜ耳鳴りやめまいに関連するのでしょうか?

脳の過敏状態が問題

偏頭痛は脳がある刺激に対して過敏に反応している、脳過敏症候群であるという説が出て来ました。
まだ一部の医師からの発表という段階で、頭痛学会で認められた説ではありません。
しかし、原因不明の耳鳴りに困っている患者の多くが偏頭痛持ち・もしくは過去には偏頭痛持ちだったということが解って来ました。

実際、耳鳴りで困っているという方に光刺激を与えて脳波をとってみると、通常は大きな波と小さな波が交互に現れるはずなのに、大きな波ばかりが頻発するというのです。
これは脳が光に対して過剰に反応していることを示しているというのです。
(ただし、その脳波異常というのは、まだ頭痛学会に正式に発表されたデータとしてはありません。)

女性の場合、生理の周期と頭痛が重なることがあるため、偏頭痛だと認識していない方も多いです。
大抵は生理痛の一つとして頭痛が起こっていると感じているため、市販の解熱鎮痛薬で対処しています。

一般の鎮痛薬では、脳過敏の状態を鎮めることは難しいと言われています。
ということは、脳過敏によって起こる耳鳴りやめまい・偏頭痛の症状も治まらないのです。
脳過敏に対しては、抗てんかん薬がいいという発表があります。
脳の興奮を抑えることで、脳過敏状態を改善できるというのです。

一方で、まだ頭痛学会では「脳過敏」という概念について公式に認めていないのが現状。
もちろん治療についてもガイドラインはありません。
しかし、抗てんかん薬が原因不明の耳鳴りに奏効したというケースがあるのも確か。
脳過敏症候群の解明は、これからの課題であると同時に、偏頭痛に悩む人達には救いとなるかもしれませんね。

脳過敏状態にならないためには

脳の過敏状態を起さないためには、偏頭痛をしっかりコントロールしておくことが大事です。
偏頭痛と認識しながらも市販の鎮痛薬で対処していたり、そもそも偏頭痛と思わずに生理痛の一種だと思い込んでいた人は、頭痛専門外来を受診してみましょう。

偏頭痛は、発作時に薬を飲むことだけがコントロールではありません。
予防治療薬も使用した上で、発作の時には発作時の急性期治療薬使用することが必要です。
また、日常生活では食生活や睡眠についても規則正しくする必要があります。
食事に関しては、「摂取すると必ずといってよいほど発作が出る」というものもあります。
これら全てを管理していくと、発作そのものを起こす回数を抑え、さらに症状自体も軽く済むことが期待できます。

ここまで、脳過敏症候群に注目して述べてきましたが、全ての原因不明の耳鳴りやめまいが脳過敏症候群によるものであるとは言い切れないので、誤解しないようご注意ください。
偏頭痛だけでなく、ストレートネックも偏頭痛や耳鳴り・めまいも起こすとも言われています。
少なくとも、耳鳴りがするのに耳鼻科では問題ないと言われてしまった人や、偏頭痛に悩む人は頭痛専門医の診断を受けることをお勧めします。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
いくつかおすすめの商品はあるのですが、いくつも紹介すると皆さんも混乱すると思いますので、このページでは、私が厳選した商品を紹介させていただきます。
それは、ずきしらずの実という商品です。

皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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