三叉神経が吐き気を起こす

偏頭痛は頭痛だけが症状ではありません。
発作時には、猛烈な吐き気を伴うこともあります。
発作が治まるまで吐き気も治まらないことが多く、ひどい場合は2~3日続きます。

偏頭痛というからには頭痛が主ではあるのですが、なぜ吐き気まで出るのでしょうか?

偏頭痛ははっきりと病態生理が解明されていない病気です。
偏頭痛で急に命を落とすということがないので、積極的に研究されないのも無理はないのかもしれません。
ですが、偏頭痛で苦しんでいる人は大勢いて、日本でも8%の人が偏頭痛持ちといわれています。
そしてそんな悩みを解消すべく、段々偏頭痛がなぜ起こるのかわかってきました。
諸説ある中で今一番有力とされているのが、「三叉神経血管説」です。

脳は刺激やストレスを受けると、大量のセロトニンを作ります。
セロトニンには血管を収縮させる作用があるため、脳内の血管が急に収縮します。
そのあとセロトニンが体内で分解されて血中濃度が下がると、今度は血管が拡張を始めます。
その時に今まで収縮していた分、反動で急に拡張します。
それが刺激となって、炎症物質が分泌されます。
この炎症物質は三叉神経に伝わり、痛みや吐き気が出るのです。

簡単に言うと、血管が拡張すること・炎症物質が分泌されることが三叉神経を刺激して、偏頭痛の症状を起こすのです。

吐き気を抑えるにはどうしたらよいか?

偏頭痛による症状は、頭痛よりも吐き気の方が辛いと言う人も多くいます。
発作の出ている間中、まともに食べることすらできなくなる人もいます。
吐き気がひどすぎて水分もとれなくなると、今度は脱水症状を起してしまいます。

このつらい吐き気を抑えるためには、どうしたらよいでしょうか?
根本である血管の拡張を抑えること、そして発作時の急性期用治療薬を正しく使うことです。
急性期治療薬は、錠剤・点鼻・注射があります。
どれが合うかは、専門医と相談の上で決定しましょう。

大事なのは、使うタイミング。
早めに使うことがポイントで、タイミングを逃すと症状が重くなる上に、長引いてしまいます。
それでいて、むやみやたらに使用すると薬物乱用性頭痛をおこします。
望ましいのは、「これは偏頭痛による症状の始まりだ」と認識した段階。
「これから偏頭痛起こすかも…」では早すぎますし、起きない発作のために薬を使用することも出てきてしまいます。
発作が始まると辛いので、発作の前にと思ってしまうのも無理はありませんが。

では、どのくらい使い過ぎたら乱用となるのでしょうか?
月に10回(週2~3回)を超えるときには要注意です。
他の対処法と併せて使用量を減らすか、安易に飲み過ぎていないか検討しましょう。

薬と併せてやっておきたい偏頭痛対処法

①カフェインを含む飲み物を摂る
カフェインの持つ血管収縮作用によって、拡張してしまった血管を抑える働きが期待できます。
コーヒーだけでなく、紅茶や濃い緑茶にもカフェインはたくさん含まれています。
②部屋を暗くする・静かにする
薬を飲んだあとは、早めに自室にこもりましょう。
昼間ならカーテンを閉めて暗くし、夜は照明を落としましょう。
光刺激はセロトニンを分泌し、更に血管を拡張させます。
③入浴やマッサージを避ける
偏頭痛は血管が拡張すると、症状が更に悪化します。
身体が温まると熱を逃がそうとして、血管が拡張します。
マッサージも同様で、血液循環が良くなると血管は拡張しますから止めましょう。
④寝過ぎ・睡眠不足を正す
寝過ぎも睡眠不足も、症状を悪化させます。
辛い時には身体を休めることも大事ですが、眠りすぎないようにしましょう。

偏頭痛は頭痛も吐き気も、どちらも2~3日も続くなんて辛いですよね。
偏頭痛は普段規則正しく生活することと、正しいタイミングでの薬の使用・対処法をとることで、できるだけ早く・楽に乗り切るようにしたいものですね。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
いくつかおすすめの商品はあるのですが、いくつも紹介すると皆さんも混乱すると思いますので、このページでは、私が厳選した商品を紹介させていただきます。
それは、ずきしらずの実という商品です。

皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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