統合失調症と発達障害には関係性があります

統合失調症と発達障害には関係性があります。
発達障害は、それ単体で問題となる事は少なく、複合的に他の精神疾患を引き起こす習性があります。
発達障害の人が抱える生きづらさがそうしているのです。
もちろん、その精神疾患の中に、統合失調症も入っています。

発達障害から統合失調症に

発達障害とはアスペルガー障害を代表するように、物事を何でも素直に受け取ってしまうなどの独特の違和感や、考え方や、場の空気を読めずに自分独自の見解で行動してしまう、コミュニケーションの方法が他の人とは違う事で、社会生活に支障をきたす病気です。
特にその特性上、コミュニケーション能力が低いと見られてしまう事で、社会との接点を小さくしていく傾向があります。

そうした社会生活を行えない事で、統合失調症を発症するケースはあります。
元々、発達障害は精神疾患を誘発しやすいのです。
普通に生きづらいという事で、精神に影響を与え、統合失調症を発症してしまうのです。

統合失調症に苦しんでいる人の中には、統合失調症だけで苦しんでいるという人もいるにはいるのですが、個人的見解をいうのならばそれは少数派です。
統合失調症は精神疾患の巣といえる様々な症状を持っています。
そうした症状は様々な入口を持っているといえますし、様々なものを引き寄せるともいえます。
発達障害から統合失調症になるというのは、決して珍しいパターンではありません。

また、診断上、アスペルガー障害などの発達障害は障碍者年金をもらうのが難しくなっています。
現場のケースワーカーでも、知的障害で申請すればいいのか、精神障害で申請すればいいのかわからないところがあります。
発達障害というのは、ややこしいものがあるのです。
そのため、発達障害である場合、診断書の上では統合失調症にしてしまう事はよくある事です。
発達障害で社会生活が難しいとしても、発達障害で役場に提出してしまったら通るものも通らなくなってしまいます。
精神障碍者年金というのは、本人にとっては重要な問題です。
どんな手段を使ってでも手に入れたいという人は沢山いるのです。

どちらも生きづらさを抱える病気

発達障害と統合失調症を比べてみると、どちらも生きづらさを抱える病気であるという共通点があります。
どちらも隠しながら社会で生きていく事もできなくはないのですが、生きづらさはどうしても残ります。

発達障害はコミュニケーションで、統合失調症は幻聴や妄想などで、社会からつまはじきにされてしまいます。

似たような要素はあるのです。

統合失調症の知人は、毎日、朝起きると自ら命を絶とうという衝動が湧き上がるそうです。
発達障害も同じではないでしょうか。

社会で生きられない。

これほど苦しい事はありません。

人は社会というカテゴリーに認められて初めて幸せというものを手に入れる事ができるのです。
それが阻害されるという事は、絶望に等しい行為であり、本来ならば耐えられるものではありません。

最後に

発達障害も統合失調症も似たような要素を持っています。
それは症状ではなく、それらの症状がもたらす結果です。
その結果とは、社会で生きづらいというものであって、社会から誤解されやすい病気です。
メディアでも犯罪が起こるとまず取り上げられる病気でしょう。
そうした生きづらさを解消するためには、自分で挑戦を続けるしかありません。
仕事ができるのならば仕事を、仕事ができないのならば作業所に、勉強ができるのならば学校へ、人と一緒にいられないのならばフリースクールへ。

人は生きるべき場所は一つだけではありません。
色んな場所へ自分の可能性を広げていってみてください。
そうすればいつかは自分なりの人生を手に入れる事ができるはずです。

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