パーキンソン病のガイドライン

日本神経内科学会では、全国のどの施設でも高い水準でパーキンソン病の治療が受けられるように、治療を標準化してガイドラインとして発表しています。
一定年数が経つと医療の事情も変わってくるため、ガイドラインも改定されます。
ガイドラインは発症早期から後期まで、様々な病態のパーキンソン病患者の治療について対象となっています。
治療開始時期や、それぞれの薬剤の使用方法について、また副作用への対策等がまとめられています。

パーキンソン病の治療目標

ガイドラインでは、治療の目標を「患者さんが年齢相応の日常生活活動が行えること」、「現在就いている職業の維持が図れるように症状を改善させること」としています。
パーキンソン病はまだ治癒を目指す病気ではなく、あくまでも「現状維持」が目標となっている病気であることがわかります。

パーキンソン病の治療はどう行うか

ガイドラインのQ&Aに、パーキンソン病初期・未治療の患者にどの様に治療介入していくべきかが、アルゴリズム(はい・いいえ方式で進んでいく)で載せられています。
治療はパーキンソン病と診断し、生活や仕事に支障があるという患者に開始します。
どの薬から開始するかは、患者さんによって違います。

パーキンソン病の治療薬

パーキンソン病治療薬は吸収に10倍程度の個人差があると言われています。
ですから、患者ごとに効果や副作用をみながら調節していく必要があります。

パーキンソン病の治療薬にはまだ保険適応でないものもあり、ガイドラインにはそれらの薬についても載っています。
また、それぞれの治療や薬に対する根拠や推奨度をレベル表記してあります。
パーキンソン病治療にあたる医師だけでなく、患者をサポートする側も一度目を通しておいて損はないでしょう。
インターネットからの閲覧も可能ですが、書店で購入することも可能です。

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