てんかん発作の前兆

てんかん発作を「あっ、発作が始まる!!」と自分で分かる人がいます。
なぜ、こんなことが分かるのか、他の人からは分からない「精神症状」「自律神経症状」を感じているのです。
精神症状とは不安、恐怖、怒りなどの感情や、吐き気や腹部の不快感などの感覚です。
これは前触れや前兆という言葉で表現することが多いのですが、正式には単純部分発作が起きている状態です。

通常は短時間で終わりますが、まれに長時間続くことがあり、持続性前兆と呼ばれています。

この他に、発作前に頭痛、抑うつの症状があり、発作が起こると消失する発作前駆症状を持つ人がいます。
全身けいれんの前に多く、発作の始まりの数分~数時間前に現れるのが一般的ですが、数日前から現れ、部分発作を持つ人の3分の1くらいは感じていると言われています。

複雑部分発作は意識を失い、さらに脳全体に過剰な興奮状態に巻き込まれて、転倒・全身けいれんにまで発展する可能性がありますが、薬を飲み、コンディションが良ければ、意識を失うところまでは発展しなかったり、全身けいれんまで発展しないで済むかもしれません。 まずは発作が起きやすい要因を避けた生活を過ごすことが大切です。
前兆を感じたら、できれば安全な場所に移動して危険やケガのリスクを減らします。

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