うつと心療内科

心療内科・精神科・神経科は一般的には大体同じ様な意味として捉えられています。
一見して解っている様で実の所、何故細分化されているのか解らない事柄です。
体に異常が生じているのに内科検診の結果は異状が認められない事があり、自律神経失調症という病名を暫定的に付与される事があります。

又は胃腸の調子がおかしい場合は、そのまま、「自律神経失調症による胃腸炎」と診断する医者もいます。
心療内科の対象とは左記の様なケースが相当します、心の病を起源とした体の異常を主に扱う専門の科です。
精神科は心の病を発端に気分や心の状態に関して扱う専門の科で基本的には心の状態を主に扱います。
神経科は能、脊椎、筋肉、神経に於ける疾患を観る専門の科です。

例えば、覚えた事柄を上手に描く事又は書き込む事に不都合が生じたり、モノが2重に見えたり、頭痛、震えなど手足など勝手に動きだし意識しても止まられない。
と言った症状に対応する専門の科です。
「心療内科」という名前が出ていても実態には「精神科」という場合が多く、精神科というイメージより心療内科の方が何となく抵抗が少ないという患者側の心理にも基づいた発想に従った例だと思います。

尚、精神化や神経科でも病院の治療は主に診察と薬の投与が原則です。
治療に於いて物足りなさを感じる場合は整体や鍼灸治療を並行して行う方法も在ります。
鍼灸治療は基本的に保険適応外で在る為経済的負担は大きく成ります場合もあります。

精神科(認知療法)

認知療法・認知行動慮法とは物事への考え方、受け取り方(認知)に働きかけ、結果的に患者の気分が楽に成る様にする方法を指します。

行動に対しては自ら抑制が効かせられる様にする事を目的とした治療方法です。

コップ半分の水の見かたに対して、「もう半分か?」と考えるか「まだ半分以上残っている」と考えるかの判断による現実との向き合い方を探っていく治療法応です。
敢えて’正解’という前提を置かず実践されます。

例えば「良さそう」に見える事柄も精査した後に何らかの不具合発見があったり逆に「悪そう」に見える事柄でも何か益に繋がる事を見出したりする事で現実に則し心の安定を促します。
この方法はアメリカでうつ治療の為に作られました。
うつ病の他に不安、パニック、嫉妬、罪悪感、人間関係、ストレス、自信の強化などのサポートにも応用出来ます。

うつ病病態関連図

ここで示す関連図とは、患者の情報に関した事柄を示した図の事を云います。
関連図が用意されていれば患者の健康状態から看護の不備に至るまで視覚的に把握でき、緊急時などは即応性に優れ有効に活用できます。
尚病態関連図の他に全体関連図という図表があります。

病態関連図

主に病気に関する基本情報の他、現在の治療方法、服用している薬の種類や量、治療により発生する症状、副作用時の状態やその事による生活上の問題点や障害。
その障害による看護問題等を表します。

全体関連図

病態関連図の患者本人についての情報を示した図の事です。
例えば家族構成や生活習慣、また本人の入院に際しての周囲への影響や変化など図に纏めます。
概念としては病態関連表を全体関連図内に収まるように書き示めす方法が一般的です。

関連図の必要性

複雑で刻一刻容態が変化する患者に相対する場合、適切な処置を執る事は実際に困難を要します。
通常看護師は複数人に患者の担当を受け持ちしていて、全ての事柄を頭に入れておく事は困難で且つ、記憶違いからミスを犯すリスクも高まります。
従って関連図を人目通す事で速やかで、適切な行動が出来る様に成ります。
フローの様に矢印を用いて関連する事柄を繋いで行きます。
下図の黄色いイベントは看護師の行動で青は患者の状態や症状など示しています。
大概、病態関連図では”サポートの不十分”の様に看護問題に突き当たります。
看護問題の解決の鍵は全体関連図に示している生活習慣や家族関係に基づく事が多く、この様に患者独自の問題解決の為に有効です。

うつ症状「病」の病態関連図の1例

うつ症状「病」の病態関連図の1例

一般的な病態関連図の作成手順

  • ①病名・診断名
  • ②病気の発現原因
  • ③病気の症状と発生原因
  • ④症状に対する治療法
  • ⑤治療法に対する副作用。障害
  • ⑥副作用に対する看護問題(患者主観的データも記載する)
  • ⑦看護問題に対する看護ケア

心理療法

薬物など科学的治療を除き教示、対話、訓練を用いて認知、情緒、行動などに反映させる治療、うつ以外にも精神治療全般に於いて採用されています。
認知療法などもこれに含まれています。

叉心理療報は精神療法と呼ばれ、治療対象や方法は実質上同一な治療法です。
オーストラリア・オーストリア・ベルギー・アイスランド・韓国・ルクセンブルク・メキシコ・ニュージーランド・ノルウェイ・スウェーデン・英国・米国など主に西洋諸国で積極的に治療に用いられています。

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