前頭葉てんかんの症状

成人以降に発症した前頭葉てんかんは、脳外傷や脳梗塞など基盤になる病気が原因です。
脳のMRIやCTなどの画像検査で異常のある部分が分かります。

前頭葉の容積は大脳の中では1番大きいです。
そのため、「前頭葉てんかん」といっても発作の始まる部位によって発作症状は異なります。
しかし、症状からある程度の部分は判別できます。
前頭葉てんかんを手術で治療するためには、脳波検査で原因の部分をピンポイントで特定しなければなりません。

前頭葉は主に運動に関連する働きがあるので、発作の症状も運動に関わるものが多いです。
目や顔がねじれる、手を上げる、床に転がってバタバタする動きや自転車のペダルをこいでいるような動きなどです。
発作は突然始まり、突然終わり、意識障害のない単純部分発作では、手足が左右非対称の動きをするので、声を上げてのた打ち回る様子を「わざとやっている」と間違われることがあります。
「わざと」ではなくても、精神的な症状の一部とよく似ているので、鑑別するには脳波検査が欠かせません。
単純部分発作では意識がはっきりしているので、発作内容を覚えています。

意識障害を伴う複雑部分発作では、意識がないまま複雑な運動(自動症)があります。
夜間に発作が起こる頻度が高く、全身けいれん(二次性全般化)に発展しやすい傾向があります。

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