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自律神経失調症とうつ病

自律神経失調症やうつ病という病気にかかってしまうのは、大きな理由があります。
自律神経失調症でうまく神経が働かなくなり、そしてうつ病へ...こういう病気になったのは、自分の体を生かすためなのです。
生き残るために体が心に悲鳴をあげて訴えているのです。

わかりやすく例えると、自律神経失調症やうつ病は、脳のブレーカーを落として、死に至らないよう踏ん張っている状態です。
これが自律神経失調症やうつ病の存在する大きな理由です。
もし、自律神経失調症やうつ病を患うことがなければ、人間は死ぬまで頑張り続けていくのだと思います。

現在、自律神経失調症やうつ病で自分を責めてしまっている人々がいるのであれば、もう責めないでください。
自分を許してあげてください。
休ませてあげてください。

正常な機能を持っている人間は、自律神経失調症やうつ病になることは当たり前なのですから。

自律神経失調症とうつ病の関係について

自律神経失調症とうつ病の関係についてご紹介いたします。
一般的にうつ病というのは「心」の病気としてとらえられております。
また、「性格」に問題があるともいわれています。

しかし、この心や性格の問題が、もし体の異常で起きているとしたら驚きを隠せない方も多いと思います。
うつ病とは、体の異常によって起こる病気ということを知っておいてもらいたいです。
うつ病は基本的にストレスを重く感じたときに発症します。
まず、「なぜ、ストレスがあると、うつ病になってしまうのか?」という疑問を解決しましょう。
うつ病というのは、「自律神経の乱れ」から始まります。

自律神経の乱れに関わりを持つ「交感神経」と「副交感神経」

交感神経が働くと脳と体が、良い意味でも、悪い意味でも緊張します。
この緊張は脳や体を動かしやすくするためであり、主に日中に働きます。
逆に副交感神経が働くと脳も体もリラックスします。
究極のリラックスが睡眠ですから副交感神経は夜に働きます。
この副交感神経がきちんと働くことでぐっすりと眠れ、疲れも取れ、元気になるのです。

ストレスとは大きく分けると4つあります。
精神的ストレス → 人間関係など「嫌だなあ」と思ったりすることでできるストレス。
構造的ストレス → 体のゆがみを指します。頭蓋骨、あご、全身の筋肉、背骨、骨盤などにあたります。
科学的ストレス → 栄養素によるストレス。過剰摂取したり不足したりしてしまうことによる体の異常。
温度と湿度のストレス → 暑かったり寒かったりするときに感じる体のストレス。

この4つのストレスが重く圧し掛かると、交感神経と副交感神経の働きが乱れていきます。
「自律神経の乱れ」とは通常ならば副交感神経が働かなければならないときに交感神経が働いてしまい、逆に、交感神経が働かなければならないときに副交感神経が働いてしまうことをいいます。

例えば、とても疲れているのに眠れない…ここで頑張りたいのに体が思うように動かないなど、こういう不快な経験はしたことはありませんか?
これはストレスが多くなったために自律神経が乱れている証拠なのです。
この自律神経が乱れている状態が続くことを「自律神経失調症」といいます。

そして、この自律神経失調症が悪化することのより「うつ病」」を発症します。
つまり、自律神経の乱れが「うつ病の入り口」となるのです。
自律神経のストレス反応の働きにより、自律神経が徐々に乱れていきます。
自律神経の乱れは交感神経が過剰に働くことから起きるのです。

自律神経に最初の乱れは必ず交感神経の過剰の働きによりますが、自律神経失調症が長く続き、うつ病になってしまうと交感神経も働かなくなっていまいます。
なぜ、ストレス反応時には過剰に交感神経が働くのかというと、人間を含めて全ての生物は「ストレス=生命の危機」と無意識に捉えるからです。
つまり、ストレスを感じると体は生命の危機から逃れようとする動きをします。
もしこの時に、交感神経が働かなければ生命の危機は必ず訪れるという結果になってしまいます。

上記の4つのストレスが重なると交感神経が働きっぱなしになり、自律神経が乱れ、やがて自律神経失調症となるのです。
自律神経失調症がうつ病の前段階だということは、こういう仕組みだからです。
自律神経失調症だと思ったら、できるだけ早く休息してください。
心が弱いから…、情けない人間だ…などと自分を責めてはいけません。
また、そのまま、休まずに体を働かせると、取り返しのつかない重いうつ病になってしまいます。

今、うつ病と闘っている方々へ

うつ病は治ります。
そして、自律神経失調症も必ず治ります。
自分を追い込まず、マイペースに自分を休息させてあげてください。
しっかり感情を外に出し、体を動かし、ゆっくり眠る。
簡単なことのように思えますが、現代人には、かなり勇気のいること…。
しかし、長い人生には必ず必要なことです。
しっかり、自分の人生、ライフスタイルを楽しんで生きてください。

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