てんかんと頭痛

てんかん発作の症状として、頭痛があります。
頭痛自体が発作、発作後の頭痛、発作と発作の間にある頭痛の3パターンがあります。
血管の拍動や筋肉の緊張、脳の変化(脳卒中・脳腫瘍等)によるものではなく、脳波の異常によって起きます。

発作自体が頭痛の場合、片頭痛とよく似ていますが、発作中にのみ頭痛があり数分以内におさまるのが特徴です。
頭痛のみが症状であれば、単純部分発作の1つです。
頭痛から始まり、意識障害へ移行するのを複雑部分発作、脳波の異常が脳全体にまで広がった場合は二次性全般化という全身のけいれん発作を起こすことがあります。
てんかん発作が頭痛の症状として現れやすいのは、後頭葉てんかん、ローランドてんかんです。
発作前に光に過敏になったり、幻視、吐き気、抑うつを伴うこともあります。
発作終了と同時に、それらの症状もおさまります。
吐き気はあっても嘔吐することは少ないようです。

意識消失し、全身けいれんを起こした大発作後の頭痛は数十分~1時間くらいと長く、吐き気、嘔吐、意識が回復しても、もうろうとした状態が数十分続きます。

てんかんの人は発作中以外にも片頭痛を合わせもつ人が多くみられます。
一方、てんかんと片頭痛は鑑別しづらいので、適切な診断、治療がなされていないために改善されていないケースもあります。
しかし、片頭痛の治療薬として、抗てんかん薬も有効な薬として使用される場合があり、両者は何らかの関連があるのではないかという意見もあります。

頭痛
てんかん発作の症状として、頭痛があります

人気の記事

サイトリンク

免責事項