てんかんと失禁

てんかんの大発作では、意識消失、転倒、けいれんがよく知られていますが、大発作に伴って失禁することがあります。

おねしょ

幼児期まではおねしょとしてよく見られます。
まだ膀胱に尿を溜めておける量が小さく、作られる尿の量が追い付かないことが原因で、誰にでもある生理的な現象と考えられています。
通常は就学前におさまり、治療の必要はありません。

夜尿症

小学校に入る頃までにおさまらない場合は、夜尿症が考えられます。
腎臓や膀胱の発達や心理的要因などがありますが、夜尿症の子どもは抗利尿ホルモンが少ない傾向があります。
通常、抗利尿ホルモンは日中には少なく、夜間の睡眠中に多く分泌されるのが特徴ですが、夜尿症の子は睡眠中に分泌される量が少ないために、尿量が増えて漏らしやすくなるのです。

てんかん発作からの失禁

てんかん発作は睡眠中に起きることもあります。
てんかんの発症は幼児にも多く、寝ている間に発作を起こして漏らしてしまう可能性があります。
それは夜尿症ではなく、てんかん発作から起きているかもしれません。
夜尿症だとしても、叱って直すことは心理的に負担になります。

寝ている間に発作があったかどうか確認するのは大変ですが、現在は眠っている間の録画、日中のてんかんを疑われるような行動をしているか観察する方法があります。
正確には病院で検査しなければ分かりませんが、よく観察して問診で話すことが大切です。

大人のてんかん発作でも同様に失禁するのは仕方がありません。
頻繁に起きるのであれば、尿もれパットをつけておくことでしょう。

てんかん発作による失禁の対策

てんかん発作による失禁の対策を調べていたのですが、参考になる情報がなかなか見つからなかったので、失禁の対策にについて記載します。
てんかん発作による失禁の対策になりそうなものを紹介します。

失禁用パンツ・尿漏れ用ショーツを使用する
紙おむつや尿とりパッドとは違いゴワゴワ感やパッドがずれたり外れたりすることがなく着用感に大変すぐれているそうです。
見た目も普通の下着とまったく同じで、デザイン性の高いものもあるみたいです。

てんかん発作による失禁の男女比

てんかん発作による失禁は、男性にもみられますが、女性に多いみたいですね。
おそらく、尿失禁の症状でも同じように、原因は、尿道が男性にくらべて短いのに加え、骨盤底筋が弱いためでしょうか。

てんかん発作による失禁

もし、一緒にいる知人がてんかん発作で失禁している状況に遭遇したらどうしますか?
腰のあたりに、タオルか上着を掛けてあげてください。
失禁したくてしているわけではないので、後に失禁している事実を知ると精神的なストレスを与えてしまいます。
少しでもストレスを軽減するためにも、てんかんの知識を身につけ適切な対応と心のケアをしてあげることが望まれます。

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