統合失調症でイライラしている人というのは危険

統合失調症の人を見ると、常に沈んだような顔をしている人と、イライラしているような人の二種類に分かれます。
沈んでいる人は鬱状態にあるのだとわかりますが、イライラしている人は何に対してイライラしているのでしょうか?

被害妄想で敵視されている

まず考えられるのは、統合失調症の人が被害妄想を持っており、その被害妄想が自分に対して向かれているという場合です。

この人は敵だ。
自分を攻撃してくる。

そう思い込まれてしまっては、その本人に会えばイライラもするものです。

こうした場合は、なるべくその統合失調症の本人と接しないようにしましょう。
何を言っても悪い解釈しかしないので、余計に事態を悪化させるだけです。
説明をする事もできません。

統合失調症の人の治療が進むのを待つしかないのです。

そうした妄想の対象になってしまっては、なるべく刺激しないようにするしかありません。
妄想が収まるまで何もできないのです。

世の中が上手くいかないのを他人のせいにしている

統合失調症の人というのは、ほとんどの場合、世の中を上手く生きていけていません。
もちろん、中には統合失調症でも成功を収めている人もいるのですが、病気のせいで苦しみ、その分、人生を正しく生きられなかったという思いを持っている人も大勢います。

そうした人は、自分が苦しんでいる事を他人のせいにします。

これは統合失調症でなくとも同じです。

自分の事を自分のせいにできない人というのは、常にイライラしています。

全てを他人のせいにしたがります。
これは統合失調症でなくともそうした事をする人はいます。
しかし、統合失調症の人は中でも人生が上手くいっていないという事で、そういう思考をしてしまう可能性が高いのです。

他人のせいにしてしまうというのは、悪い事ですが、自分の精神を防衛するために必要な事でもあります。
全てを自分が悪いと抱え込んでしまっても精神的によくありません。
大事なのはバランスです。
他人のせいにするだけでも駄目ですし、自分のせいにするだけでも駄目です。
そのバランスを上手くとって、イライラも落ち込みもせずに生きていけるようにするしかありません。

薬で簡単に抑えられる、が

イライラを抑える薬というのは、ポピュラーです。
そのため、かかりつけの精神医に頼めば簡単に出してもらう事ができます。

ですが、本質的な問題があって、それでイライラしているという人はなかなか薬だけでは解決しません。

それでも、薬は一定の効果を出します。
薬がある事によって、一定のイライラを抑え込む事ができます。
そうした抑え込みを長く続けていく内に、自分の中でのイライラが軽減されていく事はよくあります。
そうした薬による治療で、イライラする量を段々と減らしていけるようにしていくのが、ベストな方法です。

また、妄想や認知の歪みがイライラにつながっている場合は、そうしたものを抑える治療や投薬が必要になってきます。
それはまた別の治療ですが、イライラを抑える治療と並行して行っていかなければいけません。

統合失調症は様々なものが絡み合ってできているので、厄介です。
ただ、薬によって抑え込めるものはあります。
全てを抑え込める事もできるはずです。

最後に

統合失調症でイライラしている人というのは危険です。
やはり何をするかわからないという側面は持っていますし、一般的に見ても偏見の目で見られるのも当然です。
そのため、きちんとした治療が必要になります。
妄想を止め、イライラを軽減させ、正常に近い状態に持っていく必要があります。

そうした治療を続けていく内に、イライラがなくなっていきます。
そうしたものは絶対にきます。
そのため、根気よく治療を続けてみてください。

人気の記事

サイトリンク

免責事項