てんかんの重積とは

通常のてんかん発作は数分以内に終わりますが、まれに発作がなかなか治まらない状態が続くことがあります。これを重積状態といいます。

けいれんのない発作

けいれんのない発作が重積すると反応性の低下、困惑、錯乱、昏迷が数時間にわたって持続します。
生命の危険はありませんが、薬で発作を止めたほうがいいです。

けいれんのある発作

けいれんのある発作が10~15分以上続く、発作が次々と起こって意識の回復がない場合を重積状態といいます。
けいれんのある発作の重積状態は生命の危険があるため、緊急に座薬での応急処置、救急車を呼んで一刻も早く発作を止めなければなりません。
病院に着いたらすぐに医師が発作を止める薬の注射などを行ないます。

座薬の使用は医師以外でもできますが、家族や付き添いの人がてんかんの重積状態をよく知っていて、患者さんが持ち歩いていれば使用できますが、知らない人が対応することは困難です。
しかし、てんかんの重積状態が起きる可能性のある人は緊急時の対応についてカードに名前や住所、主治医の名前、薬の種類とともに、薬のある場所は首にかけておく、見えやすい場所につけておくことができます。
病気を知っている人がそばにいない時に役立ちます。

重積状態にはならなくても、街中で知らない人がどう対応してほしいかを書いておくことで「救急車は呼ばなくていい」「意識が戻るまで安全な場所、ケガから守るために周囲にあるものを避けてほしい」などと書いておくと、気づいた時には救急車のなかだった、ということはよくあるので救急隊の人に適切な対応を知らせることができます。

てんかんの重積の原因

気になるのは、重積化の原因ですよね。
実は生活習慣と大きくかかわっています。
この生活習慣は成人のてんかんの方が大きく関係していると言われています。
それは、『お酒』『寝不足』『ストレス』の3つです。

私の知人にてんかんの人がいます。
何度かてんかん発作を起こし、気づいたら病院ということがあったそうです。
私は発作自体見たことはないのですが、救急車で運ばれたとかの情報は耳にしていました。
その人が発作を起こしたことを自分なりに分析してみたのですが、ある法則があることに気づきました。
それは、発作が起きる曜日でした。
決まって『月曜日』でした。

勘の良い方なら大体お気づきでしょう。
そうです。月曜日って気持ちがブルーになりますよね。
その結果、前の日に寝不足になったり、ストレスが溜まったり、その結果お酒を飲んでしまったりと…。
でも、逆に生活習慣を良くすれば、てんかんの重積化も防げる可能性もあるということですね。

そのほかの重積化の原因を記載します。
抗てんかん薬の飲み忘れ
脳炎
髄膜炎
脳梗塞
脳出血
脳腫瘍
脳膿瘍
脳血管奇形
頭部外傷
腸炎

犬のてんかんの重積

犬にもてんかんの重積化があるそうです。
重積状態を放置していると、生命の危険に直結することもあります。
重積状態が起きたらすぐに動物病院で適切な処置を受ける必要性があります。

犬
大切なワンちゃん。

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